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「今だから話せる佐藤のコラム 第39号」(初めての海外生活39)

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┃◆┃(公社)いわき産学官ネットワーク協会News  2020.05.29
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┃  「上海レポート」でお馴染みの佐藤忠幸氏より
┃ 『今だから話せる佐藤のコラム』が届きましたのでお知らせいたします。

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 中国での会社設立・販路拡大等を支援している、
(公社)いわき産学官ネットワーク協会アドバイザーの佐藤忠幸氏から
「今だから話せる佐藤のコラム 第39号」(初めての海外生活39)をお届けいたします。
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横浜初めて物語と佐藤の中国生活⑨
                         5月22日     佐藤忠幸
 神奈川県は5月一杯自粛生活を要請されており、出退勤時間を除いては、街は静かです。
 もっとも、ここ富岡はそうでなくても少子高齢化によって典型的な静かな街です。
ここへ引っ越した当時(1989年)の富岡商店街には、旅館も銭湯もありました。
パチンコ屋も本屋もそれぞれ3軒もありました。飲み屋や食堂も沢山あり寿司屋は4軒もありました。
普段は車通勤の私ですがたまに電車通勤し駅から歩くと何軒も寄りたい店があり、家に着くまで物凄く時間がかかったことを思い出します。
 富岡川せせらぎ緑道では、サツキ類そしてユキヤナギやウツギ類、シモツケ類、コデマリ、そしてハクチョウゲなど低木の花が各種真っ盛りで華やかですね。
しかし、もっと初夏の5月を実感させてもらえるのは、桜や梅の新緑です。
何れも花が終わり新芽を吹きそれが空を覆って元気をくれています。
あちらこちらにハイキングに行きたいところですが、近場での散歩に留めています。
 今号は「横浜初めて物語」と中国生活で得たエピソードの他に、新型コロナウイルス感染症の影響により、働き方や会議・研修のあり方や方法に皆さん悩まれておられるのでその参考資料を送らせていただきます。
【オンライン・グループワーク、テレワーク実施のポイント】
 私が尊敬する知識人の方々は掲題に関する色々なご指導を適切に行っています。
その中でお二人のご指導をメルマガやコラムの抜粋からご紹介します。
「高橋透氏の㈱ニューチャーネットワークス」では、オンライン・グループワークに対処するための各種指導をされています。
 新型コロナウイルス感染症の拡大は、依然として予断を許さない状況ですが、欧米をはじめ、日本でも流行沈静化を見越して徐々に経済・社会活動が再開されはじめています。
しかし、人と物理的な距離を置くソーシャル・ディスタンシング、1ヶ所に多人数が集まることの禁止など、人と人が直接接点を持つ活動は当面の間制約があることが予想されます。
そのため、企業の研修担当者の方から「グループワークを伴う研修が開催できないので、良い方法はないでしょうか?」という悩みを多く聞きます。
とりあえずは下記のコラムをご覧ください。
オンラインによるグループワークの実施パターンと、完全リモート型グループワーク実施の際のポイントが紹介されていますのでご参考にどうぞ。
■今すぐ始められる、オンライン・グループワーク実施のポイント
https://nuture.co.jp/archives/globalage/globalage-4633
■メルマガ登録  https://nuture.co.jp/globalage_mag
「最高のリーダーほど教えない」の著者であり、㈱クラリティマインドの鮎川詢裕子さんはメルマガなどで次のように語っております。
 電話だからと言って、コミュニケーションの質が落ちるのかというと決してそうではありません。
会議や研修をオンラインでやる時にはいくつかのコツがあります。
相手の言葉の奥に潜んでいる背景や受け止め方をしっかり聞く、あなたの想いも恥ずかしがらずにちゃんと伝えていきましょう。
また、会議や研修をオンラインでやる時にはいくつかのコツがあります。
それによって、参加者の当事者意識や参加メンバーの全体感が持てるかどうかに違いが出てきます。
いずれにしても、基本的な手順は「最高のリーダーほど教えない」P52にある通り変わりません。
 ①その人との関係構築をしっかり行い、対話の基盤をつくる
 ②聴き取る
 ③行動を計画する
特に、「会っていなくても本心が語り合える関係力」を日々の中で築いていくのが重要になってきます。
こういう状況下では、いろんな気持ちを持ちながら、誰にも言えないまま。ため込んでいってしまいがちです。孤立感や不安な気持ちを持つ人も増えていると思います。
 こういう時にこそ、お互いを気にかけあって、存在を大切に思い励ましの言葉をかけあってこの状況を一緒に乗り越えていきましょう。
■メルマガ登録 http://bit.ly/2Ue9Wek
■ブログ https://kizuki-transformation.com
■ホームページ:https://www.clarity-mind.com/

【水道水がそのまま飲める日本】
 最近医者や薬局に行くと飲料水・茶のサーバーがしまわれて使えなくなっています。
そんなところからも感染するのかと驚きましたが、あらゆる面で気を使われる昨今です。
そこで思い出しましたが、私達は、水が飲みたくなれば水道の蛇口をひねってコップに水を汲み、そのまま飲んでいます(味にうるさい人は飲用ボトルを買うが)がそんなことが出来る国は滅多にありません。 
 私はマレーシアや中国に26年住んだことがありますが、何処でもアパートを引っ越すと最初に確認したのが水のサーバーの点検と飲料水屋との契約です。
いくらボトル(1ガロン=19リットル)が高くて高級な水でもサーバーの性能が低ければ不衛生で不味い水となってしまうからです。
ところで、世界で水道水が安全に飲める国は下記の16ヶ国だけと言われています。
[日本・アラブ首長国連邦・オーストラリア・ニュージーランド・アイスランド・アイルランド・スウェーデン・フィンランド・ドイツ・オーストリア・クロアチア・スロベニア・モザンビーク・レソト・南アフリカ・カナダ] 味も含めて飲用できるかどうかは別ですが、日本は世界トップクラスの水道水であることは間違いありません。
それに至った歴史を調べると、これも横浜が重く関わっていました。
【日本の上水道の歴史】
 日本の上水道は、16世紀半ばに小田原の北条氏康が早川から水を引き、小田原城下に飲用として供した「小田原早川上水」が最古の水道と言われています。
豊臣秀吉の小田原征伐に参陣した諸大名が、小田原早川上水を見て自領の上水開設の参考にしたと言われています。
徳川家康も、江戸の都市建設に励んだ1600年頃には、玉川上水など6つもの上水を作り江戸の発展に大いに寄与したものです。
現代から見れば、浄水施設や各戸給水がないという問題点があったものの、当時世界でもっとも進んだ設備といえます。
 日本で最初の本格的都市型・埋設式上水道は讃岐高松藩が敷設したと言われています。
藩主松平頼重は、江戸の玉川上水より9年早い寛永21年(1644年)、高松城下に配水枡・配水管を地中に埋設した本格的な上水道を敷設したのです。
 また、日本で現在も使われている最古の水道は、熊本県宇土市に在る轟泉水道です。
宇土藩初代藩主細川行孝が造り寛文3年(1663年)に完成したものです。
当初は丸い土管の水道管で造られていましたが、完成後100年程して丈夫で長持ちする石の水道管に改修され今日に至っています。
 そして、近代的水道は、1887年(明治20年)に、横浜の外国人居留地で給水されたのが始まりです。もう133年も経ったのですね。
【近代的水道発祥地は横浜】
 開港時、戸数わずか100戸ほどの一寒村であった横浜の人口は日に日に増加し、市街は急激に発展したのはご承知の通りです。
 当時の住民は水を求めて井戸を掘りましたが、横浜は海を埋め立てて拡張してきたため良質な水に恵まれず、ほとんどの井戸水は塩分を含み飲み水には適しません。
 このため、神奈川県知事沖守固は香港政庁の英陸軍工兵少佐、H.S.パーマーを顧問に迎え、明治18(1885)年に相模川と道志川の合流地点の相模原市緑区三井を水源に水道の建設に着手し、明治20(1887)年10月に日本初の近代水道として給水を開始しました。
 相模川が狭い山間を流れる上流部から横浜野毛山に至る丘陵は起伏が多く、帷子川が曲がりくねり、地盤も悪く工事は難航しました。英グラスゴーから輸入した鋳鉄管は船で相模川から上流に運び上げるか、水道管を埋設する道路敷にトロッコを埋設して運搬されており、今でも随所にトロッコ跡が見られます。
給水開始の日には関内の吉田橋のほとりで、消火栓を使った放水試験がおこなわれ、筒先から勢いよく吹き上げる水に人々は驚嘆したものです。
横浜市野毛山公園にはH.S.パーマーの胸像と近代水道発祥の地記念碑があります。
また、当時の水道管も記念碑として残されていますので是非ご覧ください。
 近代水道は、1890年(明治23年)に水道の全国普及と水道事業の市町村による経営を内容とする水道条例が制定されたことにより、都市部で急速に実用化されましたが、上水道が需要を集める保証は無かったようです。特に湧水に恵まれた京都市などでは「京都の人がわざわざ金を払って水道を使うだろうか?」「使うだけの『水質』の魅力が水道にあるのか?」と疑問視されていたほどです。
 人口数百人からスタートした横浜市は、開港後あっと言う間に10万人を超し、その50数年後の1940年には100万人を超し、今では375万人です。
この規模に対応した水道設備とは、130数年前には到底読めないでしょうね。
 余談ですがH.S.パーマーの給与は現在の貨幣価値で年俸約3億円です。H.S.パーマーの仕事と結果を見れば安いものですが当時の役人としては勇気ある決断だったと思います。

【固定資産の棚卸実施で疑問】
 四国ソーイングの中国合弁子会社M社の社長は、人事労務、財務などの事務畑は苦手だという訳で、中国人副社長J氏の職分とし、大きな権限を与えてしまい、弊害・不正行為が生じました。今号はその事例を報告いたします。
 私が顧問に就任して最初に取り組んだのは、会計・利益の明朗化です。
その上で、事業所毎に問題点や改善点を明確にし、それらを幹部と共有することです。
その第一歩は、会社資産の臨時一斉棚卸です。
会社の何処に、どのような資産がどれだけあり、それが資産台帳と合致しているか、合致していても不良資産が良品として計上されていないか、資産の有効期間などの確認をします。
 その過程でとんでもないことが見つかりました。
それはJ副社長が会社の生産設備を社外に持ち出して私用に使っていたことです。
ある日ミシンの実棚卸を私自ら行っていたら、数台が所定の場所にありませんでした。
製造監督者にそれを問合せると、言葉が通じないという名目でJ副社長を呼んできて説明してくれました。
J副社長の説明だと「今、事情があって修理に出しているので今週の棚卸はミシン以外をやってください」とのことでした。
その時は何の疑問も抱かずそれに従ったのですが、翌週になってとんでもないことが分かりました。
 棚卸をしてミシンが不足なことに気が付いた数日後には大量のミシンが戻りました。
車の出入りは守衛所の検閲を受けないと出来ませんが、J副社長の口利きがあったトラックは検閲無しだということも含めてこの事実を、新しい幹部に守衛が訴えたので分かりました。
運んだ運転手に聞くと、J副社長の親戚が経営している縫製会社に貸し出していたことも分かりました。
 上海の日系M社は縫製会社ですので当然最新鋭のミシンを大量に保有しており、それも大半はJUKI製で、中国縫製業界でも憧れのミシンですから使いたかったのでしょうね。
 この事件の処分がどうなったかは覚えていませんが、担当者の大部分は解雇されたのにJ副社長だけは無罪放免になったことだけは事実です。
全て末端担当者の責任にして終わりだったようです。
そして、問題を追及していた新しい幹部は、暴力団からの脅しに遭い危険となり工場近辺には住めなくなり都心に近いマンションから通うようになりました。
こうなってはM社も終わりですが、日本の親会社2社(四国ソーイングと大商社)は一切影響力を見せず曖昧なままで済まされました。
 臭いものには蓋をするだけで臭いの根元には手を付けない、日本企業の典型的な姿を表しているように思ったものです。

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