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「今だから話せる佐藤のコラム 第21号」(初めての海外生活21)

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┃◆┃(公社)いわき産学官ネットワーク協会News  2018.12.02   
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┃  「上海レポート」でお馴染みの佐藤忠幸氏より
┃ 『今だから話せる佐藤のコラム』が届きましたのでお知らせいたします。

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 中国での会社設立・販路拡大等を支援している、
(公社)いわき産学官ネットワーク協会アドバイザーの佐藤忠幸氏から
「今だから話せる佐藤のコラム 第21号」(初めての海外生活21)をお届けいたします。

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◇「今だから話せる佐藤のコラム 第21号」(初めての海外生活21)◇

富岡の歴史と初めての中国生活⑦
                    佐藤忠幸
 もう初冬といわれる季節となりました。
富岡川せせらぎ緑道の花は殆どなくなりました。
その中でサザンカだけが華やかに咲き誇っています。
昨年は12月になって咲いたことに気が付いたものですが、今年は11月早々に咲き始めたことに気が付きました。早いものです。
そして柿やミカンが熟してき、ご近所からも沢山の柿を頂き楽しく味わっております。
我が家の裏斜面のミカン類も今年は豊作です。
ミカン類というのは、いわゆるミカンの他にユズや夏ミカン等があるからです。
夏ミカンだけは正月を過ぎないと食べられそうもない様子ですが、他は早く採らないと小鳥に食べられてしまいます。
小鳥も狙わないような果物は到底酸っぱくて食べられませんね。

 「横浜市金沢区富岡西」の歴史は激変していますので、エピソードを報告いたします。
併せて、私の中国生活について報告いたします。

【海辺に立派なプールがある】
 富岡の海岸は1970年代になって、急激に埋め立てられ大工業団地や住宅団地になったことは既報のとおりです。
その工業団地の先端、すなわち海辺に、横浜市資源循環局金沢清掃工場(リサイクル可能な資源の分別・可燃ごみの焼却処理・残渣の無害化処理などを行う施設)が作られ、その余熱を利用して2003年6月に作られたのが「リネツ金沢」という温水プール兼入浴施設(お風呂)で、私も通っています。
 今号で何故「リネツ金沢」を取り上げたのかというと、ここが横浜市金沢区の縮図のような気がしたからです。
入浴施設は使ったことが無いので省略しますが、プールは毎週数回通っていますのでプールの現状について詳細を報告します。
リネツ金沢のプールは5種類あります。
水深40Cmの幼児用プール、水深75Cmの児童用プール、水深110Cmの25メートルプール、水深85Cmのアクアプール、そして水深75Cmのスライダー着水池の5つです。
25メートルプールは、中学生以下の者は身長140Cmを超しているか、25メートルが泳げるかどうかのテストに合格しなければ保護者が同伴しなければ入れません。
そして、25メートルプールはロープで、完泳コース、自由コース、歩行コースの3つに区分されています。
完泳コースは、各種水泳教室がある時は半分に仕切って教室に使われます。児童用プールも子供の水泳教室がある時は半分に仕切られます。
アクアプールは、水泡によるマッサージコーナーとストレッチコーナーとやや温い円座プールなどがあり、ゆったりと身体を休めて癒されます。
以上の様に設備は立派ですが、面白みに欠けます。若者を呼び込むキャッチもありません。
2階のレストランも毎年の様に業者が変わったり閉鎖したりしています。
だから、ビキニやハイレグの若い女性はゼロです。期待はしてはいませんが(?)
 
 私が利用するのは歩行コースとアクアプールです。
約1時間ウオーキングし、合間にアクアプールで水泡マッサージしたりストレッチしたりします。
こちらへの往復は、電動アシスト付きではありますが、自転車で通っており往復で約1時間と私にとっては通うだけでも大変なことです。
でも、せめてこれぐらいは頑張ろうと家族や医者と約束しています。
 
【プールの存続が危ない】
 リネツ金沢は非常にバラエティ豊かな立派な施設ですが、驚くことに平日の昼間の利用者は、水泳教室の生徒を除くと、いつも10数名しかいません。各プールでいうと、殆ど4名以下と寂しい限りです。
そして、昼間の利用者平均年齢は65歳ぐらいだと思います。
夕方や休日は親子連れや若い人も利用するので多少にぎやかですが、月間平均利用者数は一万人ぐらいと、とうてい採算が取れる利用人数ではありません。
 ちなみにプールに直接関わる係員は観察した限りでは12名です。
まずプールの営業時間は9時から20時までですので、その前後の時間を含めて一日12時間が勤務時間で、休日は年間20日ぐらいしかありませんので2シフト勤務だと思います。
室内の監視員(保護係?)兼更衣室、トイレ等の観察と整頓および各種データ採取係は、4名が二交代で勤務しているので8名。受付兼事務員は2名が二交代で4名です。掃除や設備保全は外注の様です。
各種水泳教室も外注でしょう。
 プール利用料は、次の如くで他の都市の公営プールに比べると高いようです。
「大人:600円 、子供と障害者:300円 、高齢者:400円」
平均利用料は400円としても収入は月に400万円しかありません。
人件費は出るものの、水道光熱費が無料なら何とかやっていけるという程度です。

 このプール施設を所有しているのは横浜市ですが、運営は「公益財団法人 横浜市体育協会」という訳の分からない団体に丸投げしているようです。
プールに行くには自転車や自動車以外の交通手段は、モノレールしかありません。
広告ではモノレール最寄り駅から徒歩15分と書いてありますが、とうてい無理です。
また、金沢区の住宅街からはモノレールに乗るまでが大変です。
玄関の横にバス停跡がありますが、今は送迎バスも路線バスもありません。
先輩に何故無いのかと聞いたら、赤字解消のため数年前に廃止されたそうです。
そのために、ますます利用客が減ったのではと思います。
特に昼間の主たる利用者であるお年寄りは困ったでしょうね。
 この施設は、経費節減以外どういう経営対策を講じているのか全く見えません。
このままでは、老人は通えず、若者も呼び込めず、閉鎖に追い込まれるのではと心配しています。
年寄りの取り越し苦労ならよいのですが・・・・。

 少子高齢化により急激に人口を減らしている横浜市金沢区ですが、「リネツ金沢」が抱えている問題も、それへの対処を何もしてないことを含めて同じだなーと感じる昨今です。


【上海工場の操業度改善】
 上海のT社は、社員のやる気を引っ張り出し、原価低減と受注拡大を図ったことは既報のとおりです。
しかし、どうしても自力だけでは解決できなかったのは操業度の改善でした。
何故なら操業停止の最大原因は、停電だったからです。
今では考えられないことですが、2000年当時の上海は、毎週不定期に数時間停電がありました。
もちろん、予告無しの突然の停電も珍しくないことです。
詳細は忘れましたが、急激な経済成長による電力会社の発送配電設備の過負荷とメンテ不足が停電の主因ですので、改善には相当な年数がかかります。
工業団地の先輩各社に対応を聞いたところ、当時の中国では珍しくも何でもないことだそうで、T社のような準装置産業の大部分は自家発電装置を設置していることが分かりました。
そして、その装置を設置するには、工業団地管理事務所の許可が必要であり、許可が下りても設置の順番待ちが数年もあるということも分かりました。
これではどうしようもないので、前に報告した税務署対策と同様なことを考えて、工業団地管理事務所責任者と交友を結ぶべく財務課長に工作させました。

 財務課長は、管理事務所責任者Z氏の食事誘い出しに見事に成功しました。
Z氏とは、大変意気投合し二次会にまで行ってしまい、もう素晴らしい友人になってしまいました。
(おかげで、二日酔いで翌日は大変したが)
直ちに、自家発電装置設置の許可が下りただけでなく、設置順番待ちゼロで即時設置という奇跡的なことが起きてしまい、周りの会社が感心していました。

 自家発電装置は決して安いものではなく投資資金の回収には数年かかりますが、操業度が大幅に改善され、黒字企業に生まれ変わる大きな要素となったと思います。

【中国では関係作りが大切】
 中国では「没関係」(関係無い)という言葉を良く聞きますが、「找関係」(関係を作る)という言葉も良く聞き、より大切だと学びました。
中国では「関係」の無いところ(人)とは取引はしないし、交渉事は成立しません。
その関係とは、親戚関係・友人関係・・・・と色々あります。
その関係が無い所に(或いは人に)何かお願いしたい場合は、人や会社を通じてまず関係を作ることから仕事は始まります。それが「找関係」です。
一度関係が出来てしまったら、100年来の友人となります。どんどん恩典をくれるし、期待もされます。
典型的な例がお役人です。
別に汚職や賄賂をするという悪気はなくても、「関係」の有無で取り扱いが天地ほど変わります。

 工業団地のZ氏との関係では自家発電装置の話だけでなく、電気代の値引き交渉や建物に関する諸官庁への手続きは簡単にやってくれるし、秘密情報は流してくれるし、それまでの苦労は何だったのか、と驚きの連続でした。
私が帰任する時にはわざわざ会社に訪ねて来て、「今度上海で仕事をするときには、協力するので絶対に声をかけろ」と固く握手を求められ、思わずジーンと来たものです。

中国上海に赴任した初年度に「重要なことは、接待で食事をすることでは無く、友人関係を作ることだ」ということを学び実感できたことは本当によかったと思います。
その経験が、15年間も中国で仕事ができた基礎だと感謝しております。

 お互い共通の土俵に立ち、国や民族を超えて対等な立場で腹を割って話し合うことによって、良い「関係」が出来たわけです。
それは、双方が相手の「面子」を重んじたから良い関係が出来たのだと思います。
その代表が、田中角栄総理と周恩来総理との「関係」です。
そして「找関係」に尽力し、それを支えた側近の力だったと思います。

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