メールマガジン

上海レポート9月号(季節の変わり目)

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃◆┃(公社)いわき産学官ネットワーク協会News  2016.09.27       
┣━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┃  「中国への企業進出セミナー」でお馴染みの
┃  佐藤忠幸氏から『上海レポート』が届きましたのでお知らせいたします。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 現在、中国は上海に事務所を構え、
中国での会社設立・販路拡大等を支援している、
(公社)いわき産学官ネットワーク協会アドバイザーの佐藤忠幸氏から
「上海レポート」9月号をお届けいたします。

==========================================================================

◇上海レポート9月号(季節の変わり目)◇

今年は台風が幾つも襲来し自然の怖さを実感させられます。
被害にあわれた方には心よりお見舞い申し上げます。

夏から秋に変わる、まさに季節の変わり目です。
そのためか、9月は国民の祝日が2日もあり、3連休もあるなど行事が目白押しです。
それをちょっと調べてみました。

【9月の行事と記念日】
*1日:防災の日 1923年の関東大震災に遭った日。
 また9月が台風その他自然災害の多い月であることから制定された。
*9日:重陽の節句(菊の節句) 五節句の一つだが他の節句に比べて知名度が低い。
  奇数を「陽数」というが、それの最高の数字である9が重なる縁起の良い日。
*10日:二百二十日 昔から台風のピークと言われる日。
 立春から数えて220日目、二百十日と合わせて農家の三大厄日と言われている
*11日:アメリカで2001年同時多発テロ事件が起きた慰霊の日
 事件発生当時、私は岩手県平泉のホテルにいた。
 何気なくTVを付けたら事件を中継しており驚嘆したことを思い出す。
*15日:十五夜 ご存知満月の日、旧暦8月15日を十五夜としている。
 今年は偶然に月遅れの9/15日がそれにあたっている。(中国では中秋の日)
*19日:敬老の日 9月の第3月曜日をそれにあてて休日としている。
*20日:空の日 根拠は2説あるがいずれも根拠不確か。
 1910年日野・徳川両大尉が代々木で最初の動力飛行を披露した日。
 1911年山田猪三郎が山田式飛行船を飛ばした日。
*22日:秋分の日 19日を彼岸の入りとし22日または23日の彼岸の中日を秋分の日とした。
 日にちが毎年多少変わるのは昼と夜の時間が同じ日であることを天文学で決めているため。
*24日.25日:富岡八幡宮(私の地元)の秋季例祭 その他神社の例祭も目白押し。

【中国の9月行事と記念日】
ついでに中国のそれも調べてみました。
日中関係における重要な行事もあり、ずいぶん色々なことが思い出されました。

*3日:抗日戦争勝利記念日 日本軍が降伏文書に調印した日。
  8/15日よりも重視している日。
*9日:重陽節 日本と同じ(日本が中国に倣っている)
*10日:老師節 教師を敬う日。以前はこの日をめがけて贈答合戦があった。
 特に、中秋節を控えていることから高級月餅を大量に贈られる。
 しかし、習政権の腐敗防止運動から急激に下火となり月餅業界は大打撃。
*15日:中秋節 日本と同じく「中秋の名月」の旧暦8/15日で国の休日。
 中国では極めて重要な伝統的行事であり、例年3連休としている。
 今年は18日(日)を出勤日として16日(金)に休みを移して9/15~9/17の3連休としている。
 マレーシアやシンガポールのチャイニーズは、この日をムーンケーキ.フェステバルと呼び
 やはり月餅(ムーンケーキ)を派手にやり取りしていたのを思い出す。
*18日:九一八記念日「国辱の日」 1931 年に柳条湖事件を関東軍が起こし満州事変となった。
 「日本が中国侵略を開始した日」として、中国では最も重要な記念日としている。
 中国人なら絶対に覚えていなければならない「屈辱の日」。中でも最も重要な日。
 しかし、今年の18日は、習近平はじめ最高指導部(政治局常務委員7人)は記念祭を欠席した。
 出席すれば日本批判の発言をせざるを得なく、これ以上の日中関係硬直化を避けたようだ。

 中国へ進出した日系企業も、この「屈辱の日」を絶対に忘れず、企業内の行事や宴会を避けている。
 しかし、2003年の9月17日に、広東省珠海市で慰安旅行中の日本企業があるパーティをし、18日に
 かけて数百人もの売春婦を呼び込み「集団買春」をしてしまった。
 買春行為に甘い市当局も、この日だけは大いに怒り関係者は逮捕され日本へ逃げた首謀者は国際
 指名手配をされてしまい失笑をかっただけでなく、日中関係悪化の材料の一つとなってしまった。
 当時、我々駐在員は「えらく迷惑な行為だ」と怒ったものである。

*9月中旬~下旬:各学校の入学式および新学期開始(日本の4月と同じ)
*10月1日:国慶節(現代中国の創立記念日)7日までの7連休。
 近年は、春節と国慶節が1週間の長期連休のため、家族で過ごしたり、旅行したりできる貴重な長期連休。
 このため中秋節明けの1週間は大いに忙しい。
 
とにかく、9月は季節的にも、政治的にも行動に注意を要する月です。

【中国人親娘の初訪日と来宅】
先月号で報告しましたが、私の中国生活時代のアシスタント兼通訳兼運転手の上海人張氏が、
娘さんの立命館大学への入学式参加を兼ねて一家で訪日しました。
 ついでに我が家にも「国辱の日」である18日に寄ってくれました。
日本フアンの彼らにとっては、「国辱の日」は無関係のようです。
とにかく、お互いに驚くことが一杯ありましたのでその一部を報告します。

張氏自身の訪日は21年ぶり。
学校へ行きながらアルバイトをしていたが、アルバイトの方が中心となりとうとう日本から追い
出されてしまったいきさつがある。
最も長く働いたのは六本木の居酒屋。
三浦友和・山口百恵夫妻もよく来られ仲良くなったが、百恵さんは写真を撮らしてくれなかった。
三浦友和とは肩を組んだ写真を撮らしてもらいそれをお宝にしていた。
そのお店にも訪問したいそうだが、どうなっているのかな?

母娘は初の訪日であり、日本へ来ることは相当前から期待していたようだ。
訪日した最初の用事は、大学へ行き入学の手続きと紹介してもらったマンションの入居手続き。
きれいで安全そうなマンションを格安で契約していた。
またスマホや生活用品を早速大量に購入し、日本の生活を開始した。

これらの全ては張氏の達者な日本語のおかげであろう。
これから入学する娘さんは、日本語は片言しか話せない。
授業は英語だそうで不自由はしないそうだが、生活では困るので猛勉強中だそうだ。
しかし、ヒヤリングだけは問題なく、かなりの話を理解できるので驚いた。
聞けば日本のアニメで自然に勉強したそうだ。
またTVアニメ「ちはやふる」で百人一首を学んでおりかなりの枚数をそらんじている。
立命館を選んだ理由の一つが、同大学が百人一首学生チャンピオンだからとのこと。
親父は居酒屋で勉強したことと合わせ、中国人の語学習得力には感心させられた。

初訪日の母娘、そして個人宅へ初の訪問を果たした張氏は初めての体験でかなり驚いたようである。
興奮して話していた一部を紹介しよう。
*公衆トイレにトイレットペーパーあり、しかも予備まで置いてある
「中国でそんなことをしたら一辺になくなるよ」と感心していた。
*買い物でしっかりとお釣りを手渡された
 いくら支払った(もらった)を最初に確認し、「いくら頂くのでいくらお釣りです」と明確に言って
 お釣りを手渡ししてくれた。
 「中国ではお釣りは放り投げられることもあるぐらいで手渡しなど夢のようだよ」とのこと。
*自動車が人に譲ってくれた
 中国でも、建前では歩行者優先となっているがそんなルールを守っているドライバーはゼロ。
 「中国は強いものが勝ちだ。だからパトカーは最優先車だよ」とのこと。
 もっと驚いたのは、バスでもほかの車に譲っていたこと。
 「バスだからという優先権は無いようだ。それでも時間が正確なのはどういう訳だろうか」
*公共乗り物の運行時間が正確だ
 バスも電車も、新幹線もダイヤどおりに正確に走っていた。
 「不思議な国だ」
*中古屋の品物でも安心して買える
 娘さんのマンションで使うベッドや勉強机と椅子、収納棚など学校で紹介された中古屋で買いそろえた。
 中国で買おうとすると程度のよいものはべらぼうに高いし信頼性が無いので心配で買えない。
 日本の中古屋は製品もよさそうだし何となく信用できそう。
 だから電化製品までこれで格安に揃えられると喜んでいた。
*街がきれい、空気がきれい
 これは中国から来た全員が驚くこと。
 「そうとは聞いてはいたが想像以上だ」と驚いていた。
*家庭で分別ごみを実施
 我が家を訪問した時の話。
 ゴミ捨て日が決まっていることと合わせて、チラッと見えるだけで6種類に分別しているのを見て驚いていた。
 省エネ、省資源に国民の全てが協力する姿勢に感動していた。
 「さすが!日本だなー」
*お茶がうまい
 我が家ではあえて日本茶を出した。
 それが美味いとか感動し「どこ産のお茶ですか?」と聞いてきた。
 彼らはすでに京都で宇治茶を購入しているが淹れかたを知らない。
 お湯の温度をはじめ美味しい淹れ方を教えたら喜んでいた。
*博物館で日中関係の歴史を見た
 近所の「神奈川県立金沢文庫」という博物館を案内した。
 小さい博物館だが、日本の仏像や古文書が豊富にある。
 日本史に興味津々の娘さんに、日本史の一端を見てもらうつもりだったが、古文書の大部分が漢文
 すなわち中国語で書かれている。
 したがって彼らはそれの意味が日本人以上に理解できるようである。
 そして色々な高僧が紹介されていたが、その多くが仏教普及のため或いは亡命で渡ってきた中国人。
 日本人高僧の多くも中国で修行している。
 という日中関係の歴史まで見られた。
 
「昔のようにお互いに仲よくしないといけないねー」とのこと。

9月の記念日を振り返り、張氏の訪日談を聞いてみて、中国および中国人との付き合い方を改めて
思い出しました。
国家どおしの付き合い方はよく分からないが(分かっても分からないというが)民間企業や民間人
あるいは国民個人としての付き合い方は昔と変わらないはずです。
腹を割って裸の付き合いをすれば分かり合えるでしょうし、尊敬し合えるでしょう。
日系企業の経営も同じこと、部下である中国人との接し方も同じですね。
9月は季節の変わり目ですが、日中関係の変わり目ともなって欲しいものです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
佐藤忠幸/Sato Tadayuki 
TEL&FAX 045-771-1745 
MP 080-5467-4187
E-Mail: tada-sato@mvb.biglobe.ne.jp
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃発行元:公益社団法人いわき産学官ネットワーク協会(ICSN)事務局  
┃住  所:〒970-8026 福島県いわき市平字田町120番地
┃     LATOV6階 いわき産業創造館内
┃TEL    : 0246-21-7570      FAX    : 0246-21-7571
┃E-mail : iwaki-sangakukan@bz01.plala.or.jp 
┃URL   : http://www.iwaki-sangakukan.com
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃※配信の登録、及び解除については、こちらからどうぞ↓
┃ http://www.iwaki-sangakukan.com/m_magazine/
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

公益社団法人いわき産学官ネットワーク協会
〒970-8026 いわき市平字田町 120番地 LATOV6F いわき産業創造館内
TEL:0246-21-7570  FAX:0246-21-7571 E-mail:iwaki-sangakukan@bz01.plala.or.jp
Copyright (C) ICSN All rights reserved.