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2015年12月 アーカイブ

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┃◆┃(公社)いわき産学官ネットワーク協会News  2015.12.23       
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┃  「中国への企業進出セミナー」でお馴染みの
┃  佐藤忠幸氏から『上海レポート』が届きましたのでお知らせいたします。

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 現在、中国は上海に事務所を構え、
中国での会社設立・販路拡大等を支援している、
(公社)いわき産学官ネットワーク協会アドバイザーの佐藤忠幸氏から
「上海レポート」12月号をお届けいたします。

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◇上海レポート12月号(上海の師走)◇

12月は師走、さぞやお忙しい日々を送られていることと推察いたします。
このところ、寒い日々が続いており厚手のコートなど本格的な冬物衣料を慌てて出し
ています。
そして12月22日は「冬至」寒いわけです。

ところで、「師走」という言葉は日本で生まれた言葉のようで、中国では使いませ
ん。
語源は色々ありますが定説はありません。大昔は十二月と書いて「シハス」と呼んで
いたが後世になってその発音に「師走」という字を当てたようです。
だから「先生が走る忙しい時期」は全く見当はずれのご説だと思います。

さて、中国は相変わらず年末というと旧正月前月、すなわち旧暦の12月が年末で、今
年の場合は1月です。
ただし、会計年度は法律で強制的に12月を年度末としているのでその意味では12月
は、日本の期末すなわち3月という感覚でしょうね。
街を歩いていても「年末大売出し」の宣伝は一切見えません。
11月11日の大儲けにあやかった「12.12」の日の宣伝か、クリスマスセールの宣伝し
か見えません。
そんな上海の年末風景から報告いたします。

【冬至】
22日の冬至は、1年で最も日の短い日で、日本ではカボチャを食べ柚子湯に入ること
で知られている。
冬の真ん中で厳しい気候を乗り切るためには、名前の最後に「ん」のつく食べ物を食
べろと云うことでその代表がカボチャだそうだ。
何故カボチャ?そう、昔は南京(ナンキン)と言ったから。冬至そのものは世界中に
ある行事だが、カボチャを食べる習慣は日本だけ。

中国は地方によって異なるが、北方では餃子、上海付近は湯圓(団子スープ)を食べ
るそうだが、私は残念ながら冬至にそれを食べたことが無い。
1年で最も昼間が短い冬至は、日本では暗い日のイメージが強いが、中国はこれから
日が長くなっていく節目の日、すなわちお目出度い日でもある。
冬至は24節気の1つで、古代中国ではこの日を1年の始まりとした。
漢代になって暦法を改正し冬至は1年の始まりではなくなったが、民間ではこの歴史
を受け継ぎ、「冬至を越すと年を1つとる」と言われ、年越し同様に冬至を祝う習慣
が残っている。
すなわち、祖先や神を祀り、一家で宴を楽しみ親戚や友人とともに祝う日である。
土地生まれの人が少ない上海ではこの行事そのものは少ないようだがお墓参りする人
は多い。
ただし、4月の清明節と違って休日とはなっていないので、先週19日と20日の土日は
郊外に繋がる道路は想定外(大嫌いな言葉だが)の大混雑だった。
これが最も年末らしい風景のような気がする。

【近所にSPORTS  DEPOがあった】
サービスの悪さで定評のある(?)ご近所のスーパーの1階奥に昨年末からSPORTS
DEPO(スポーツデポ)が出来ていた。
スポーツ用品に興味がなかった私だが、最近ひょいと覗いてみると商品の大部分がメ
イドインチャイナだが、何故か日本語のタグ(商標や説明書)に中国語のコピーが張
り付いている。
それは、商品価値を高めるための戦術かと思っていた。

ところが先週ある録画を見ていたらSPORTS DEPOはGOLF5と並んで日本のアルペング
ループの一社であったことを知って驚いた。
そういえば、GOLF5の文字もあった。
調べると上海市内と蘇州で合わせて3店も出来ていた。
とにかく、日本企業が豊富な商品を持って中国市民に売り込みをかけたのである。

商品に付いていたタグが日本語である理由が分かった。
中国製であろうが日本製であろうが一度日本の検品所に集結し、必要に応じて中国へ
輸出しているのである。
当然輸送費や手間賃そして中国の輸入関税がかかり、日本で買うよりも高い。
これはその道の先達者「ユニクロ」や「ニトリ」と同じである。
スポーツ用品、特にゴルフ用品は強力な欧米系大型店が古くから進出しており知名度
をこれから上げるには大変な努力が必要なことであろう。

しかし、ユニクロがいつの間にか高級衣料品店となり、上海人の評判を勝ち得たこと
を考えればアルペンGの中国進出成功の可能性は十分ある。
頑張って欲しいものだ。
つい数年前までの中国は「世界の工場」として多くの日系企業が進出したが「世界の
市場」としてお店まで進出し始めたということを実感した瞬間である。

ただし、店員の応対は日系大型店とは思われない態度であるのが残念だった。
商品がいくら良くても店員の応対が悪ければ日系店の価値は半減であろう。

対照的なのが、4月に紹介したAPITA(旧ユニー)上海店。
先日もある商品を買いたくて行った時の話。
あちこち探したが見つからないので店員に聞いたら、その店員は知らなかった。
他の店なら「知らない」で終わらされるところだが、他の店員に聞いてくれた。
聞いた店員が分からなくても他の店員を探し、バトンタッチして必至に探してくれ
た。
つい嬉しくなってしまった。
おかげで1つだけ買うつもりだったのを3つも買った。

また、別の日。
その同じビルにあるだろうというレストランの所在を聞いたら、日本人マネージャー
を連れてきて彼に聞いてくれという。
というのは、そのレストランの名前すら忘れたため、特徴を詳しく話して「こういう
レストランがこのビルに無いか?」と聞いたのだから日本人でなければ通じない。
聞かれた日本人マネージャーは早速スマホで調べて「多分ここでしょう」と教えてく
れた。
ところが、私が買物を済まして帰ろうとしたら「お探しの店は、やはり○○です。場
所はあそこです」と丁寧に声をかけてくださった。
しかも地図入りのメニュウまで渡してくれた。
確認のため、わざわざレストランへ行って聞いてくれたのである。
中国で「日本の老人が困っているから助けてやろう」という訳だろうが、益々感動し
てしまった。

付いている値札表示が全て安く見えました。
心なしか、以前よりお客の数が増えたような気がしました。
お客の質も、よそよりも以前よりも高くなったような気がします。

APITAにも買物用のカート(台車)は、当然あります。
しかし、カートを元の場所に強制的に戻させるための1元挿入装置は付いていませ
ん。
お客様との信頼関係を構築したので不要なのでしょう。
売る方の態度で、お客様の質も変わるということでしょう。

「ここは、中国だから仕方ない」
「彼は、中国人だから仕方ない」
そうして、諦めて何もしないのは経営放棄ですよ。
何処でもどの国でも、やるべきことは同じですね。

年末でありながらつまらんレポートで申し訳ありません。

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 佐藤忠幸/Sato Tadayuki 
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