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上海レポート1月号

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┃◆┃(公社)いわき産学官ネットワーク協会News  2015.01.25       
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┃  「中国への企業進出セミナー」でお馴染みの
┃  佐藤忠幸氏から『上海レポート』が届きましたのでお知らせいたします。

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 現在、中国は上海に事務所を構え、
中国での会社設立・販路拡大等を支援している、
(公社)いわき産学官ネットワーク協会アドバイザーの佐藤忠幸氏から
「上海レポート」1月号をお届けいたします。

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◇上海レポート1月号(ドクターXを見た)◇

本年もよろしくお願いいたします。
横浜から戻り、久しぶりに上海中心部を歩きました。
中国正月元旦(2月19日)まで1ヵ月もあるというのに師走の雰囲気真っ盛りです。
デパートやスーパーでは、店員まで真っ赤な制服を着始めました。
当然、真っ赤な下着も派手に並べられています。
福マークのお飾りやプレゼントセットも山積みされていました。
今から準備してどうなるのかなー。
1月は中国人にとっては忘年会、日本人にとっては新年会のシーズンです。
各種行事が目白押しで、体調維持に腐心する私としては断るのに一苦労?です。
そんな中国の師走風景から報告します。

【市街ののぼりが消えた】
街を歩いて最初に気づいたことは「のぼり」が消えたこと。
12月に報告した「のぼり」は次の3本。
 ① 愛国 敬業 誠心 友善
 ② 富強 民主 文明 和階
 ③ 自由 平等 公正 法治
あの大量のものを何処へやったのだろうか?
それにしても掲揚期間が短すぎたのではないかなー。
特に、3本目ののぼりに違和感を覚えた上層部が外させたのではないだろうか。

勘ぐり過ぎかな?
それにしても税金の無駄遣いに見えるが・・・・。

【大繁盛が不思議なカルフール】
久しぶりに、古北地区(日本人が多い街)のカルフールへ行った。
ご承知のようにヨーロッパを本拠地としている巨大スーパーマーケットチェーンである。
日本へも数十年前に進出したが、あえなく敗北した店。
ところが、上海では古北店、中山公園店どちらへ行っても常に満員である。
その2店以外にもいくつかあるそうだが私は行ったことがないので知らない。
お客のご意見は下記である。
 ①商品に信用がおける
 ②商品が豊富
 ③店員のサービスがよい
 ④しかし、高い
結論として、高いが良い品質と信頼のおけるものを、よいサービスで買えるのだから逆に安い!
ということのようで、中流層が多い上海では繁盛するのであろう。

しかし、私の目から見ると、店員のサービスは最低である。
彼女らが大事にするお客(神様)は、私たち一般客ではなく、上司である。
ましてや欧州の指導員が来たらお客などは放っておいて指導員に付きっ切りである。
この姿勢では、日本では3日もたないだろう。
お客に対しては、商品もお金も投げてよこす。
これは投げることが(乱暴で下品なことではないという)中国の習慣だから当然と思っているのだろうか?
価格も輸入商品だと、日本で買うよりも遥かに高い。
これでは、ネット通販が繁盛するわけだ。
最も行きたくない店のひとつである。しかし、年に数回は行かざるを得ない。
残念ながら?ここでしか買えないものが多数あるからである。

古北カルフールから30分も離れていないところに、高島屋デパートが出来た。
しかし、ここも一回は行くが日常通うお店ではない。
全く教育が出来ていないし、何かピント外れのビジネス展開。
客はパラパラと寂しい限り、このままでは1年もたないだろう。
私たち横浜の人間は、横浜高島屋が最上格のデパートであり、いつ行ってもその期待を裏切られたことがないので尚更残念。
(この件は別途報告する)
アパート近くの中国系スーパーでは、野菜売り場のお兄さんがすっかり顔なじみとなった。
「爺さんこれが安くて旨いよ」(たぶんそう言っている)と薦めてくれる。
商品バラエティはカルフールの半分も無いが、極力ここで買っている。

【タクシーを拾えない】
各種行事が多い1月で何よりも困るのがタクシーを拾えないことだ。
ご承知のように中国ではタクシー乗り場は何処にも無い。
一時は、地下鉄の駅周辺や繁華街にはタクシー乗り場があった。
それなりの看板があり、そこに並ぶと順番に乗れるというもの。
いや乗れる「はず」だった。
そんな場所があっても、並ぶのは外国人と世間知らずの田舎者だけ。
タクシー乗り場の少し手前に立ってタクシーを止める者が必ずいる。
そういう者がいれば、またその者の先で待つ者が出る。
順番に先へ先へと行き、拾うことは至難の業である。

タクシー運転手が乗り場で待っている者を優先して考えてくれないのだからお話にならない。
だからか、いつの間にかタクシー乗り場は無くなり、無軌道な競争状態となった。
おまけに、最近は携帯でタクシーを呼び出すシステムが出来上がり、空車が激減した。
したがって忘年会や新年会の帰りは電車と決めている。

ところで、ここ数年のガソリン代の値上げは凄まじく、もう日本とほとんど変わらない。
自動車もフォルクスワーゲンで、日本で買うのと変わらない。
それでいて、タクシー料金は初乗り14元と日本の1/3程度。
だから運転手にシワ寄せされており、運転手のなり手が激減しているそうだ。
しかし、上海市は、安全と公安のことを考えて上海戸籍のある者しか運転手に採用してはならないという決まりがある。
そこで、揚子江河口にある上海市唯一の県であり島の、崇明(ソウメイ)県、崇明島出身者がそれを補っていたが、今では崇明島出身者も嫌がっているそうだ。
そうなると地方採用をせざるを得なくなり、厳重に試験をして数十名を試験的に採用したらしい。
ますます態度が悪くならないか、心配だなー。

【ドクターXを見られた】
都心へ出る時は極力地下鉄に乗るようにしている。
少なくとも、都心から戻る時は必ず地下鉄である。
タクシーが拾えない、バスは怖いということもあるが、運動になるからでもある。
駅までの往復だけでなく、駅構内でやたらに歩かされる。
乗り換えなどは中にバスを走らせて欲しいと思うほど遠距離を歩く。
都市として発展してからビルなど施設が出来た後の地下鉄施工のため、乗換え距離が長くなったのであろう。

ある日の夕方、会社帰りのOLらしき中国美人の隣の席に座った(譲っていただいた)。
話が脱線するが、私は日本の電車やバスで席を譲っていただいた記憶がない。
しかし、上海では70%以上の確率で譲られる。
すなわち二往復したら一往復半は譲っていただけるということである。
日本人の爺さんを立たせておいては面子が潰れるとか難しい理屈抜きで、気軽に上手に、サッと譲ってくれるのが上海である。
さすがにバスだと乗る人種が違うらしくて譲られる確率は激減する。

さて、隣のOLが余りにも真剣に携帯を見ているので何気なく覗いて驚いた。
日本で、昨年一番人気のTVドラマ「ドクターX」(TV朝日)を見ているのだ。
ドクターXとは、米倉涼子演ずるフリー医師の痛快な物語である。
米倉涼子が「私失敗しないので」の決め台詞を言うポーズを丁度していたので分った。

後刻、上海人に日本のTVドラマを中国で放送しているのか聞いたところ
「放送するわけが無いよ、でもインターネットでその動画を無料で見られるよ」とのこと。
そのURLを教えてもらったので、さっそく覗いたら、シリーズⅢ全11話が無料で見られた。
一部を見たが画質は悪いがしっかりと見られた。
CMは最初と終わりにあるだけで、途中のCMは無く快適である。
もちろんドラマの音声は日本語で中国語の字幕が入っている。

日本のアニメやAKB48の人気は聞いたことがあるが、TVドラマも密かなブームとなっているそうだ。
今やiPadやiPhoneの普及により何でも見られるようになったのである。
画質は見劣りするが携帯で見るには十分な程度である。
他にも見ようと思えば何でも見られるそうだ。
ただし、中国語がしっかり読めて、しかも、裏ネット事情に詳しい者でないと、とんでもないウイルスや妨害メールに悩まされることになるそうだ。

そういえば、DVDの海賊版ショップ(屋台)が激減したのは、DVDなどはもう不要の時代となったということなのか。
1981年から1999年までお世話になったVTR関連部品会社が事実上倒産したのは、VTRがVCDやDVDに取って変わられたからである。
今度はDVDもその道をたどっているようで何か寂しく思う。

ところで、アニメなどと違って、TVドラマはビジネスにならないのが残念だ。
韓流ドラマは、中国でも堂々と見られるので正規ルートでも輸入され、中国からだいぶ外貨が流れたとか。
しかし、日本のドラマは影のブームとなっても、表立ってのブームになるには早すぎるようだ。
女子高生やOLの間で密かなブームとなっても、反日感情を超えて表に出るには未だ早い。
その内に世代や性別を超えたブームとなればドラマもビジネスとなるのだがそうなるには相当年月が必要だろう。

島の問題は永久にケリが付かないでしょうから、その時代は永久に来ないかもしれませんね。どうしたらよいのか私も分りません。
しかし、上海も日本食は今が最高のブームかもしれません。
2012年の反日騒動で、一時減ったものの、今は当時を完全に追い越しており、うどん屋や回転すし屋なども激増しています。
美味いものは国籍に無関係です。ドラマも同じはずです。
日本の面白いドラマが堂々と輸出され、ご家庭の大画面TVで見られるような時代に早くなって欲しいものです。

今年も長い文章で始まってしまい申し訳ありません。
飛ばし読みしながらでも、ご意見をいただければ幸いです。

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 佐藤忠幸/Sato Tadayuki
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