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上海レポート特別号(9月旅行記/普陀山へ行った)

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┃◆┃(公社)いわき産学官ネットワーク協会News  2014.09.30       
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┃  「中国への企業進出セミナー」でお馴染みの
┃  佐藤忠幸氏から『上海レポート』が届きましたのでお知らせいたします。

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 現在、中国は上海に事務所を構え、
中国での会社設立・販路拡大等を支援している、
(公社)いわき産学官ネットワーク協会アドバイザーの佐藤忠幸氏から
「上海レポート」9月旅行記をお届けいたします。

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◇上海レポート9月旅行記(普陀山へ行った)◇

旅行記の前に、最近の話題をひとつ。
一作日(22日)と昨日(23日)天津へ出張しました。
台風が心配でしたが上海を出た後に、上海へ上陸し、昨夜へ戻る時には台風が去った後で、
時間も極めて正確で驚いたぐらいです。
同行した上海人が、普陀山で拝んだ効果が早速出たと喜んでいました。
そんなものに神仏のご利益があってたまるかと思ったものです。

しかし、上海へ戻る便は、東方航空がキャンセルされ中国国際航空に変えさせられました。
どうやら乗客が少なすぎるようです。
上海から他の都市に行く便は毎年増えているのに、天津便は逆で毎年減っています。
天津の位置づけが落ちているということかな?
中国国際航空に同乗した上海人が「絶対にこんな飛行機には乗りたくない」と騒いでいました。
やはり、サービスの悪さには辟易したようです。
中国人でも、サービスの良し悪しは分かるのですよ。

【9月13日と14日普陀山へ旅行に行った】
毎年恒例の、上海ビジネスフォーラム(SBF)という異業種交流会の親睦旅行で普陀山へ行った。
普陀山と言っても山ではなく、上海南の杭州湾入口の南端にある舟山群島の中の一つの小島。
中国四大仏教聖地(名山)の一つであり、日本とのゆかりが強いところでもある。
私も、歩けるうちに是非行ってみたいと、SBF実行委員に推薦したら「ではお前が幹事をやれ」と
なり、業者折衝から募集までの全てを行ない、夫婦で参加した。
初日はあいにくの雨天だったが予想以上によい景色に満足した旅であった。

【概略の予定】
9月13日(土)
7:30 上海花園飯店(オークラガーデンホテル)へ集合・出発
【杭州湾大橋】、【舟山跨海大橋】を経由して、朱家尖(舟山の一部)に到着(約4時間)
11:30 昼食
13:00 船に乗って普陀山へ
 観光
18:30 ホテルイン   ホテルは、普陀山祥生大酒店★★★★★

9月14日(日)
07:30 朝食
 観光
12:00 船に乗って朱家尖に戻る
13:00 昼食
14:00 バスで上海に戻る
18:00 上海に帰着予定

【杭州湾大橋】
この大橋を渡るのは、2回目。
1回目は2008年9月のSBF旅行。その時のサブテーマが「今年の5月に完成したばかりの世界最長の
海上大橋を渡って、寧波(ニンポウ)に行こう」だった。
総延長36Kmもの大橋。東京湾アクアラインは半分はトンネルだが、ここは全てが橋。前回に続いて、この
日は悪天候で景観は楽しめなかった。もっとも、ほとんど寝ていたが。
東京湾との違いは、水の色が汚いこと。そして水深が浅い。大型船が通れるところは少ないようだ。
【舟山跨海大橋】
寧波は上海の対岸、すでに浙江省である。そこから少し陸路を南下し、舟山跨海大橋で舟山へ渡った。
ここらへ来ると多島海とも言われる瀬戸内海を思い出す。多くの島と島を橋でつながりその景色がなんとも
いえないよい雰囲気である。
ここの小さなレストラン街で、昼食。
同じような店が数十軒並んでおりどこに入るか、予約していないと迷うだろうな。
エビ、カニ、小魚、大魚、その他、腹いっぱい食べた。美味かった!
食後フェリーで普陀山へ。

【歴史】
普陀山は、舟山群島中の信仰の中心地である。
だから、他の島と橋でつなげさせないのだろう。ここは別格だということを誇示しているように見える。
しかし、信仰心からのみの目的ではなく、島内に点在する寺院、奇岩、風光明媚の自然などで観光地
としても注目を集めており、中国のみならず、諸外国からの訪問者も年々増えているそうだ。
島を回って、確かに外国人が多いとは感じたが、日本人中心の団体は一度も見かけなかった、我々
だけである。偶然かな?

中国四大仏教聖地(名山)は、山西省の五台山、浙江省の普陀山、四川省の峨眉山と安徽省の九華山である。
それぞれ、文殊、観音、普賢、地蔵菩薩の霊場として広く知られ、歴史的、宗教的観光名所となっている。
四大名山が聖地とされた起源は、漢代以前に遡る。仏教の伝来に伴い、各山では大量の寺や廟が造られ、
建立は清朝末期まで続いたが、文化大革命でほとんどが破壊されつくされた。
中国成立後、これらの建物は文化財として保護、復元・修繕され、現在は観光客や市民を迎える顔となった。

普陀山が仏教の聖地となった故事には、日本からの留学僧に絡んだお話が残るなど、日本の仏教を
語る上でも欠かせない聖地である。
日本の僧慧鍔(えがく)は、916年に中国五台山で観音像を入手し、船で帰国の途中、普陀山にさしか
かると海面に鉄の蓮が何百と湧き出し、船が通れなくなってしまった。
「観音像が海を東向する機縁はまだ熟していないということでしたら、どうぞこの山にお留まり下さい」と
祈ると、船はすぐに動けるようになった。
以来、慧鍔は普陀山に観音像を祀り、こうして普陀山は観音道場となった。

したがって、観音像が主だったものだけでも33体もあるそうだ。
こうして、普陀山は、観音菩薩の浄土である補陀落に擬せられ人々の信仰を集め、「海天佛国」とも呼ばれ
島全体が中国有数の観音菩薩の霊場としてにぎわっている。
清朝末までに、全山は3つの大寺、88の禅院、128の堂宇と僧侶数千人という規模がつくられた。

その観音様の最も大きいのが南海大観音。
普陀南海大観音は、1995年着工し、1997年秋建立された。高さ33m、重さ70t、総工費3500万元(約6億円)、
世界各国の観音信者の寄進により建てられた。中国で一番有名な御利益のある観音菩薩像となり、毎年300
万人以上の参拝者で賑わっている。とにかく金ピカのどデカイ観音様だ。
中国では、現実的なご利益が重要。心の安らぎなどは無関係なのかと思ってしまう。

ところで、ここの弥勒様のほとんどが、でっぷりとした太鼓腹。「この姿は実は布袋様のお姿」だそうだ。
何で弥勒菩薩と布袋様が結びつくのだろうか?
日本では、布袋様は七福神の一人として認識されているが、中国では、布袋和尚という実在した僧侶と
して、伝えられている。
この布袋和尚、浙江省の出身で、死ぬ時の偈文「弥勒真弥勒、世人は皆な識らず」から、布袋和尚が実は
弥勒菩薩の化身だったと、考えられるようになったそうだ。
日本の弥勒菩薩像は、美しく端正なお姿の仏像で有名であり、「あなたは弥勒様のようだ」と言われれば
嬉しいが、ここで同じことを言われたら恥ずかしい。

その他のお寺もそれぞれ由緒があり歴史も古いものを持っている。
しかし、木肌や青銅の地肌が出た仏像などは一つもない。全て金ピカ。
お寺のお堂などの建造物も全てカラフルである。
1966年から76年までの文化大革命で全てが破壊されたからである。エライことをしてくれたものだ。
唯一、石造りの七重の塔の一部部材だけが300年以上前のものだとガイドが嘆いていた。
この他、遣隋使や遣唐使の帰り便のいくつかはここから出ており、かの鑑真和上もここから出たことがあった。

これほど日本とのゆかりが深いのに、何故、日本人客が少ないのか?
それは、古くて立派な歴史を持っているが、仏様を含む全ての建造物が20年しか経っていない。日本の
我が家よりも新しいものだからであろう。

もう一つは、中国人との信仰心の違いだろう。
新しく、金ピカで美しいものに憧れ、現世の豊かさと健康の追求する心が鬱陶しく感じるのであろう。
心静かに拝みたいという気分にはなれない。

しかし、海や島とのバランスの良い景色は素晴らしい。
日本の高僧慧鍔の伝説がなくても、ここは霊地となったであろう。

【バスの走行時間設定間違い】
最初普陀山観光の1泊2日のモデルコースを要求したら2泊3日しかないとのこと、では他に聞くから
よいというと、有りますと言って持ってきたのが上記である。この設定に無理があったと思う。
上海から舟山までバスで4時間では行けない。
初日は雨だったが、バスの運転手は少しでも予定時間に近づけようと急発進、猛スピード、急ハンドル、
急ブレーキを繰り返し気持ちが悪くなってしまいそう。何よりも事故が心配となった。
「時間よりも安全が大事だ」という我々のクレームでやっと収まったが全てが大幅に遅れ普陀山観光が
始まったのが15時と2時間も遅れた。
帰りも観光の遅れもあり、現地出発が1時間ほど遅れたがやはり4時間では上海に戻ることは不可能、
出発のホテルに戻ったのは20時半。

どうやら、時間設定はスピード最大で、無事故、無渋滞、無休憩の場合の正味時間のようだ。
団体がトイレ休憩も無しで何時間も過ごせると思っているのか!
中国系建設会社の工事日程と同じだ。
この見積り日程は、材料も人夫も全て順調に調達され、設計変更もなく、全ての日が晴天であり、水も
電気も毎日供給され、監督官庁からの文句もなく、順調に行った場合の有り得ない日程である。
中国を知らない日系企業は、それで建設日程を組み、事業計画を組んでしまい、工事が遅れたと嘆く話
を聞くが、そんなリスクゼロ日程に惑わされた方が馬鹿であると嘲笑されるだけである。

【ホテルの間違ったサービス】
泊まったホテルは5つ星の豪華ホテル。
チェックインの時には、広いロビーの半分を使ってミニコンサート。美人が何かを歌っていた。
ロビーの玄関の反対側には広いテラスがあり、そこからは杭州湾が広がっている。

個室は広々としたツインルーム。
でも蚊が飛び変わっているので、電気蚊取りを探してセットする。中国ではこれが当然なことである。
家内がトイレに入ったら大慌て、トイレ兼バスと寝室の境がガラスであり、カーテンを閉めないと丸見えだ。
そんなところに何故金を使うのか不思議。

モーニングコールは、添乗員が全員同じ7時に手配してくれた。
しかし、老人はもう少し早く起きたいと思い、6時半に変えようとしたができない。
フロントに電話してもコンピューターで中国語の案内が流れるだけ。とにかく色々とやったが駄目だった。
その他書きだせばキリがない。
設備が豪華だけで星は5つ取れるのか?不思議だという感想。

2日間で、私としては異例の徒歩数3万5千。
心臓手術以来18ヶ月、遅ればせながらも全行程を皆に付いて歩けました。
よくぞここまで回復したなという実感をもらった旅でした。

普陀山は、やはり、3日間かけてゆったり回りたいところですね。
そして、できれば宿坊に泊まり、歴史をじっくりと味わいたいものです。
しかも、オフシーズンに静かにね。

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 佐藤忠幸/Sato Tadayuki 
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