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上海レポート9月号

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┃◆┃(公社)いわき産学官ネットワーク協会News  2014.09.23       
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┃  「中国への企業進出セミナー」でお馴染みの
┃  佐藤忠幸氏から『上海レポート』が届きましたのでお知らせいたします。

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 現在、中国は上海に事務所を構え、
中国での会社設立・販路拡大等を支援している、
(公社)いわき産学官ネットワーク協会アドバイザーの佐藤忠幸氏から
「上海レポート」9月号をお届けいたします。

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◇上海レポート9月号(中国のサービス)◇

朝夕はすっかり秋ですねー。
9月の中国は色々な行事がありました。

3日【抗日戦争勝利記念日】日本は8月15日が終戦記念日ですが、中国はこの日
今年の2月になって、12月13日の【国家哀悼日】(南京事件の日)と合わせて、
全人代―常務委員会で議決しました。近く正式に法制化します。
今までは、8月15日や9月2日も勝利の日として騒いでいたこともあるので統一
されたわけですが、なんで今更?と複雑な気分です。

8日【中秋節】6日から3連休、旧暦8月15日、団子の代わりに月餅を食べる日
中秋節は、中国系が多いマレーシアやシンガポールではムーンケーキフェスティ
バルと呼び、木の実入りの美味しい月餅を頂いたり贈ったりしたことを思い出します。

10日【老師節】教師に感謝し贈り物を贈る日
この日、教師には高級月餅が大量に贈られます。そのお裾分けを毎年いただいて
いたのですが、今年はゼロでした。習政権の賄賂追放運動のあおりで各学校はそれを
禁止したからです。
民間企業もこれに便乗して中秋節行事を中止した企業もありました。
某社は、毎年この日に月餅に加えて金一封を配っていたがそれを突然中止しました。
他社に配るのではなく社内に配るのを中止とは、習政権の意図とは全く違います。
流れに便乗して節約に走っただけです。
結果は、頭にきた社員がストライキまで起こし、却って大きな損失を招きました。
この事例は極端としても、中国企業の節約ブームは物凄いものがあり、お菓子メーカー
や高級レストランは大打撃です。中国経済が萎縮してきたのなら困ったものですね。

18日【屈辱の日】1931年 柳条湖事件(満州事変開始日)
日本人は目立つ行動は避ける日です。2005年に広東省で集団買春をし、帰国した団体
に逮捕状が出たことで話題になったのはこの日です。
普通の日だったらこの都市では普通の風景ですが、あまりにも日にちが悪かったようです。

20日【防空の日?】上海市全域に防空サイレンが鳴り響いた
警報機器の点検や市民の防災意識向上のため、上海市全域において防空サイレンの
訓練発報が行なわれました。昼ごろに事前警報,本警報,解除警報を各3分間ずつです。
毎年のことですが、何か気持ち悪いですね。 

そんな中から、今月は中国のサービスについて考えてみます。

【中国国際航空にはもう乗りたくない】
8月の帰国は15日。この日から航空券が安くなるからである。
しかし、軍事演習は15日まで行っていた
8月15日は反日の日でもある。中国空軍の軍事訓練は7月で終りだと勘違いしていたのが失敗。
猛訓練は当然15日までやる。
上海発が2時間遅れてしまい、成田着も2時間遅れた。もともと、21時着という安い深夜便が
2時間遅れのため22時40分着となり、横浜行きの最終バスには間に合わなかった。
幸い東京駅行きの最終バスに乗れ、東京駅から磯子駅行き最終の京浜東北線にもやっと乗れた。
おかげで家に着いたのが2時ごろになってしまった。
多くの者は成田で泊まったようだがその費用は出ないし、宿の斡旋もしない。
すばらしい「サービス」である。

上海への戻りは、24日。
今度は普通の日であるので、大丈夫だと思ったが、この便は重慶→上海→成田→上海、という便で
あり、成田発が約19時半と遅い。これが失敗だった。
重慶付近の悪天候で出発が軒並み1時間遅れた。上海上空には深夜に着いたが、上海は天候が悪い
ため着陸できなかったらしく、うとうとしていたら福建省福州空港へ24時(日本時間1時)ごろ
着陸した。今夜はここで泊まりかと思ったら、上海の天候回復を待つとのこと。
上海で迎えに来ていた中国人に電話で聞くと、福州が受け入れたくないらしく、何時になっても
飛び立つとのこと。ひどいことになった。
結局2時過ぎに福州を出発し、上海のアパートに戻ったのが明け方の5時ごろであった。
それまでの機内放送は時々あったが、日本語放送はゼロ。お詫びの言葉も無い。
成田を飛び立って1時間後に(不味い)夕食が出たが、その後は1時ごろに水を一杯配られたのみ。
我々お客は、お客とは扱わない。
「乗せてやっているのだからつべこべ言うな!」、「黙って静かに乗っていろ」という態度であり、
そこにサービス精神はゼロである。東方航空や上海航空の方がまだましである、乗務員の態度も
食事内容も違うし、要所には日本語放送があったりして安心できる。
一時のJALが天狗になったのや旧国鉄が横柄な態度だったのを思い出す。

【13日と14日普陀山へ旅行に行った】
上海ビジネスフォーラムという異業種交流会の親睦旅行で普陀山へ行った。
普陀山と言っても山ではなく、上海南の浙江湾口の南端にある小島である。
中国四大仏教聖地の一つであり、日本とのゆかりが強いため行ったのであるが、サービス的には
問題を強く感じた。
旅行記は別途出すので、今号ではサービス面で気になることだけ報告する。

四大聖地といっても、各お寺は全て新しい。文革で全て壊されたためだそうだ。
しかし、案内書にはそんなことは描いてない。
島だから美味い魚介類がたくさん出ると思ったらこれも大間違い。
海が汚いため魚介類は食べられない。農作物も無いので食料品の全てが高い。
したがって、港町「船山」で昼食を取ってから船で普陀山へ渡り、2日目は観光を終えたら船で船山に
戻り昼食となった。旅行社は食事が不味いというクレームを少しでも減らしたかったのであろう。

上海から船山までバスで5時間かかったが予定表は4時間。この設定に無理があった。
バスの運転手は少しでも予定時間に近づけようと猛スピード、急ハンドル、急ブレーキを繰り返し
「時間よりも安全が大事だ」という我々のクレームでやっと収まった。
「安全第一」はスローガンだけという見本である。
2泊3日コースを無理して1泊2日に縮めたのであろうが、サービスの本質を忘れている。

【高級ホテルもサービスを知らない】
普陀山では数少ない5つ星高級ホテルに泊まったが、ここでさえもサービスというものを知らない。
サービスの悪い項目は、書き出せば沢山あるがレストランだけ報告しよう。
夕食は、内容の無いことは分かっていた。
しかし、高級ホテルであるのでサービスには期待していたが大外れ。
夕食会場は個室ではなく大広間の2卓を使っての食事。行ったら前菜は既に並んでいた。
日本人の習慣としてはまず乾杯をしてから宴会となるが、その酒が来るのが遅く、おまけにビンが
来ても栓抜きは別の人。とうとう、待ちきれずに一部の人は前菜を食べ始めてしまった。

何か用事があってもウエイトレスを呼ぶのが一苦労。
彼女らは上司の指示だけで動き、お客のご用を自主的に見つけ、自主的に行動するという習慣が無い。
だから何処かに立っていても客を見ていない。大声で呼ばない限り誰も来ない。
乾杯して宴会が始まったら、料理が次から次に片端から運ばれてくる。しまいにはテーブルに乗り切らない。
とにかく食べるスピードは無視、順番も無視、コックの都合で片端から作りテーブルに送り届けることしか
考えていない。
したがって多くのものは食べる時には冷めてしまう。「出すのが速過ぎる」とクレームを付けたが後の祭り。
日本とのゆかり深い観光地なのに、日本人客が、我々以外いない理由が分かった様な気がする。

船山の昼食のレストランは小さな店であるのでサービスは全く期待せず、味だけを期待していた。
ところが、2日目の昼食はその期待も裏切られた。
予定より遅れて着いたので、お客は我々だけだった。
部屋に入ったら全ての料理が既に出されていた。当然冷めている。
食べさせればよいということか。日本だったら作り直しだが・・・、ここは中国と諦めた。
中国を愛するならクレームを付けるべきだろうかと悩む。

【中国を脱出?】
この親睦旅行は毎年9月に行っており今年で10回目。例年通り今年も20数名の参加を見込んでいたが
16名に終わった。その主たる理由は、8月に家族が日本へ移った者が3組もおり、それだけで7人も減った
ことである。(その他に日本へ帰任などで4家族6人の常連さんも不参加)
中国の学校の新学期は9月だからそれに合わせて日本の学校へ編入させたそうだ。

3組のうち2組の奥さんは中国人である。日本の大学に入れ日本で就職し日本で生活させたいのである。
そのためには中学校から日本がよいということで、日本人の旦那を中国に単身で残して、家族は日本へ
移したのである。奥さんが日本人だったら帰ったと言うべきであるが中国人だから移ったのである。

今夏、子供だけが外国に留学した中国人も3人知っているが何れも高校生である。
小中学校から異国留学となったら奥さんも一緒に行くのであろう。
いずれにしても、富裕層の多くは子供を留学させたがる。グローバルな考え方を学ばせるためといえば格好
良いが、その多くは中国を脱出したい(させたい)ためという理由が悲しい。
政府首脳、共産党幹部の多くの子弟は留学しており、財産も密かに移していることも有名な話。

それどころか、アメリカのロサンゼルスに中国人の【妊婦村】がある。
アメリカで出産すると、2人目3人目の出産でも罰金を取られないというのが最初の理由だったようだが、
アメリカで生まれた子はアメリカ国籍を取れるし、その親も永住権を取りやすいということが、最近の
アメリカ出産の主な理由で、密かなブームとなっているそうだ。

中国では、【中国】という国が出来る前の各王朝時代。それぞれ末期には、圧政や飢えに耐えられなくて
故郷を捨て、周辺地域に脱出し人民が激減すると共に、中華圏が拡がった歴史を思い出せる昨今です。
昔と異なるのは、脱出する者が貧乏人ではなく金持ちだということです。
貧乏人は、反日行動で鬱憤を晴らさせられているのでしょうか。
だから、サービス精神が無いのでしょうか?

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 佐藤忠幸/Sato Tadayuki 
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