メールマガジン

2014年8月 アーカイブ

┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃◆┃(公社)いわき産学官ネットワーク協会News  2014.08.16       
┣━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┃  「中国への企業進出セミナー」でお馴染みの
┃  佐藤忠幸氏から『上海レポート』が届きましたのでお知らせいたします。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 現在、中国は上海に事務所を構え、
中国での会社設立・販路拡大等を支援している、
(公社)いわき産学官ネットワーク協会アドバイザーの佐藤忠幸氏から
「上海レポート」8月号をお届けいたします。

==========================================================================

◇上海レポート8月号(残暑見舞い)◇

残暑お見舞い申し上げます。
最近は朝晩が涼しくなってきました。
暦の上では、今年は先週7日が「立秋」です。
天気予報などでアナウンサーが「今日は立秋、暦の上では秋に入りましたが、相変わらず暑いですね」など語ることがあるが、それは誤りだそうです。
暦の上では立秋こそ暑さの頂点であり、その翌日から徐々に暑さが緩むという日です。
一方、手紙等の時候の挨拶などで用いる「立秋とは名ばかりのこの暑さ」の場合は、立秋翌日から「処暑」までを意味しているので正しいそうです
「立秋」「処暑」どちらも24節気の一つです。
いずれにしても、立秋からは暑中見舞いではなく残暑見舞いですのでお間違いなく。

しかし上海は台風一過すっかり涼しくなり、猛暑予想は外れたようです。
よかった!暑さには本当に弱いのですよ。
日本はお盆で帰省ラッシュの真っただ中、お忙しい時の報告で申し訳ありません。

ところで、ご存知ですか?
自動車ナンバー取得に200万円!

 中国の都市は、車で溢れかえっている。
なにしろ、年間販売台数が2000万台を越してしまったのである。
これによる公害問題は日本でもおなじみであり、日本も被害者。
交通マヒや通勤事情悪化など、被害は確実に広がっており深刻である。

しかし、問題があるからといって生産を抑えるようなことは中国ではしない。
ガソリンの質向上対策や、自動車の公害対策強化も非常に緩やかである。
中国の景気を支えている自動車産業の業績を落としたくないからであろう。
やっていることは、自動車ナンバープレートの取得規制である。
これにより、大都市集中から少しでも地方へ分散させたいのであろう。

上海市では、毎月入札し7,400人(昨年は8~9千人/月)だけにナンバーを交付される。
それは入札方式と競売方式、抽選方式の入り交じった複雑な方式であるが、入札額はおよそ150万円と小型車並の価格である。
それでも、3か月4か月待ちはざらである。
その他の自動車を含めて、上海市では毎年の増加台数を10万台ほどに抑えることに成功したのである。
そして、市には莫大な収入をもたらしたのである。

急ぐ人のためには闇のナンバー販売ルートが生まれ、200万円ほどで取引されている。
そのお金が無い人は、市外のナンバー(例えば浙江省や安徽省)を安価に手に入れる。
ただし、この場合市内の高速高架道路は、朝夕のラッシュ時間帯は乗入できない。
このため朝夕のラッシュ時間はパトカーが厳重に取り締まっている。
それでも上海市だけでおよそ300万台の自動車が走っているようだ。
「ようだ」と曖昧なのは、闇ナンバーや市外ナンバーで乗っている人たちの統計がないため実数を掴めないのである。

このようなナンバー取得制限をしている都市は、北京、天津、貴陽、広州、杭州など9都市にまで広がっている。
台数制限に効果的だからである。ただし、べらぼうな入札額なのは上海だけである。
しかし、極端な制限をすれば経済への打撃が大きいため台数制限だけでは交通渋滞と空気汚染は解決できない。

そこで、北京や天津など公害の多い北の方で生まれたのがナンバーによる通行規制である。
下一桁のナンバーで、例えば月曜日は0と5、火曜日は1と6は市内を走ってはいけない。
すなわち、土日を除いて毎日20%の車を減らそうというもの。
これは確実に効果が出ていることを市内を走ってみて実感できる。

そこで、注目を浴びているのが地下鉄。
上海市などは総延長世界一になると頑張っており、東京を上回ったと自慢そうに言うが、地上の鉄道網は長距離以外には全く無いのであるから比較にならない。
例えば、東京では山手線、京浜東北線、中央線、総武線などのJR近郊線が通勤路線骨格を作り、東急、西武、小田急、京急、京成その他の私鉄が外に枝葉を伸ばしてい
る。
これが、上海にも北京にも無い。都市計画が全く違う(無い?)のである。

日本では明治維新直後には東海道線に着手し、新橋ー横浜間が開通したのは1872年である。
山手線は、1885年東北本線工事のための鉄道を作ったのがきっかけで、今のように都内をぐるりと回るように完成したのが1925年。
これにつながっているJR含めた各種鉄道及び地下鉄は何百本あるのだろうか。
山手線が無い東京などは到底考えられない。

とにかく中国は「文明開化」の真っ最中。
その過程で、先進国が犯した過ちは反面教師として学べるはずだが、絵に描いたように同じ過ちを繰り返している。
しかし、数十年後には通勤ラッシュから開放され、公害天国から脱皮し、その技術で世界に貢献できるのだろうか?
今は、交通ルールは有っても無きが如しだが、数十年後には警察がいなくてもきちんと守られ、子供も親を見習っているのであろうか?
日本は文明開化から約100年で、世界に恥ずかしくない国となった。
中国も100年後に期待しようかな。
こんなことをある中国人に話したら、「100年後?!ムリ!1000年後だよ」だそうだ。

少々余談ですが、上海で懐かしいなーと思うものの一つがトロリーバスです。
これがとうとう先月で運行停止となりました。
運行開始からちょうど100年です。
数度しか乗ったことがなく、残念だなーと思ったのですが近い将来復活するそうです。
そのため、空中の電線は撤去していません。
運行停止の理由は、ポールが架線から外れると直ぐに停止してしまうからです。
元来、そういう設計ですが車が増えてその頻度が高くなったからです。
しかし、省エネ無公害であることから、ポールが架線から外れても数キロメートル走れるような新車両を投入して復活するそうです。
よかった!

6月に面白い本が出版されましたのでご紹介します。
「中国の穴場めぐり」日本日中関係学会編 日本僑報社発行
これは商社マンや教授など「中国マニア」が実際に行った中からの選り抜き穴場紹介です。
旅の素人が描いたものであり、観光ガイドとは違った現在中国の姿と歴史を感じさせてくれる一冊でした。
何でこの微妙な時期に?この時期だからこそ読む本なのですよ。

ついでにセミナーシリーズのご紹介を。
主催:一般財団法人 日本海外職業訓練協会(OVTA)
後援:厚生労働省および日中経済協会 上海事務所
開催場所:上海市中山公園近く 開催時間:14時00分~16時30分

~着任後1年前後の方のための中国ビジネス心得~
その1: 8月19日(火)講師 福喜多俊夫 順利包装集団 
テーマ:知っているようで知らない中国との向き合い方
 内容:1.知っているようで知らない中国 2.中国人を知ろう 3.ここは外国
その2: 9月22日(金)講師 叶 家胤 上海誠鋭企業発展有限公司
テーマ:これだけは知って欲しい中国増値税の基礎知識 
 内容:中国特有の増値税の基礎知識 その他
その3: 10月22日(水)講師 佐藤忠幸 佐藤中国経営研究所
テーマ:これだけは知って欲しい中国人事労務の基礎知識
 内容:1、社員教育の重要性 2、人事・賃金制度の重要性 3、労使関係
詳しくは、署名欄にあるHR研究会のHPをご覧ください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 佐藤忠幸/Sato Tadayuki 
 E-Mail: tada-sato@mvb.biglobe.ne.jp
 SBF.HP::http://www.sbfnet.cn/
 HR研究会HP:http://www.sh-hra.cn/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃発行元:公益社団法人いわき産学官ネットワーク協会(ICSN)事務局  
┃住  所:〒970-8026 福島県いわき市平字田町120番地
┃     LATOV6階 いわき産業創造館内
┃TEL    : 0246-21-7570      FAX    : 0246-21-7571
┃E-mail : iwaki-sangakukan@bz01.plala.or.jp 
┃URL   : http://www.iwaki-sangakukan.com
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃※配信の登録、及び解除については、こちらからどうぞ↓
┃ http://www.iwaki-sangakukan.com/m_magazine/
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



公益社団法人いわき産学官ネットワーク協会
〒970-8026 いわき市平字田町 120番地 LATOV6F いわき産業創造館内
TEL:0246-21-7570  FAX:0246-21-7571 E-mail:iwaki-sangakukan@bz01.plala.or.jp
Copyright (C) ICSN All rights reserved.