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「上海レポート」1月号

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┃◆┃(公社)いわき産学官ネットワーク協会News  2014.01.28        
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┃  「中国への企業進出セミナー」でお馴染みの
┃  佐藤忠幸氏から『上海レポート』が届きましたのでお知らせいたします。

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 現在、中国は上海に事務所を構え、
中国での会社設立・販路拡大等を支援している、
(公社)いわき産学官ネットワーク協会アドバイザーの佐藤忠幸氏から
「上海レポート」1月号をお届けいたします。

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◇上海レポート1月号(小事件報告)◇

来週末1月31日は中国正月の元日です。
そのための帰省ラッシュはすでに始まっており、この2~3週間で移動する人は2~3億人と凄まじいものがあります。
スーパーなどでは、帰省土産やお年賀商品の販売合戦がピーク、どのお店も黄金や真っ赤な装飾で飾られ、買い物客で一杯です。
同時に今は、忘年会シーズンでもあります。

今頃は何所のレストランも満杯で、帰りのタクシーも拾えません。
普段ならどんな繁華街でも21時過ぎならさっと拾え、どのタクシーにしようかとお客が選択できます。
しかし、今頃は、たまに来た空車タクシーも「どのお客が遠くまで行ってくれるか」と選択されている様子。
1年で一番の稼ぎ時だから仕方ないかと諦めて地下鉄に乗ると夜中でも満員です。
そんな中国からタクシー関わる事件をいくつか報告します。

上海のタクシー運転手の質はずいぶん高くなってきた。
昔は、客が行き先を告げても一切確認の言葉がなく間違った所に連れて行かれたこともあった。
中にはわざと間違えて小銭を稼ぐやつもいた。
最近は「○○だね」と確認する運転手が増えてきた。
支払いを済ませて降りる時は「ありがとう、さようなら」と言われる確率が高い。
もちろん、これらの言葉は中国語だが、中には日本語で言われてうれしくなる時もある。
まだまだこれらは、大手のタクシーに限られてはいるが「マナー」に関する教育が行きとどいてきたのは確かである。

しかし、相変わらずひどいタクシーがあるのも事実。
2ヶ月前だが、空港で乗車拒否に出会ったこともある。
空港はきちんと並んでタクシーを待ち、係員の指示により順番にタクシーに乗るので絶対に乗車拒否はできない。
すなわち、客もタクシーもお互いの選択権はなく、運次第である。
私のアパートは、上海西部にある虹橋空港から30元(約500円)以下という近い所にあり、タクシーにとって極めて不運な客である。
したがって、毎回行き先を告げると嫌な顔をされるが乗車拒否はされない。

ある時、ぶつぶつ何か言いながらタクシー乗り場を出たタクシーは、乗車場係員が見えない所まで走ったら、いきなり停めて降ろされてしまった。
最初は故障なのかと思ったが、荷物も降ろしサッサと行かれてしまい茫然として見守ってしまった。
こんな所で放っておかれてどうしようかと困惑したが、直ぐに、空港へ客を送った帰りの空き車を拾えたので助かった。
中国人にその話をしたら「写真を撮るべきだったよ!そうすればそのまま乗せて行ったのに」とのこと。
ナンバーは控えておいたが後の祭りだった。

また昨年夏に「手品タクシー」に乗ったことがある。
普段は、公共乗物共通カードを買っており、それで全ての乗り物の支払いを済ませている。
買うところは地下鉄の駅だが、上海市内なら地下鉄だけでなく、バスやタクシー、フェリーボートまで使えて便利である。
おつりもごまかし様がなく安全である。
たまたまこの日は、カード内の料金が空っぽだった時の事件である。

タクシーから降りる時、100元札で支払ったら運転手がちょこっと触って「これは破れているから駄目だ」とお札を返された。
なるほどと思い、きれいな札を渡したら「これは偽札だ」という。
それまでは財布は座席の近くでいじっていたが、よく見ようと天井ライトに近いところまで持ち上げたら、運転手が身を乗り出し「見てやるよ」と財布の中に指を一瞬
突っ込んだ。
そして「財布の中のお札は、たぶん全部偽札だよ小銭がないか?」という。
危険を察知して振り離したが後の祭り、その一瞬に財布の中のお札1100元は全て偽札にすり替えられたのである。

その時はすり替えられたとは気がつかず、小銭を探して何とか支払いができた。
領収書もしっかりと貰ったので一安心。
その領収書には会社名、運転手名など追跡できる情報が全てプリントしてあるからである。
翌日、地下鉄駅で乗物共通カードの料金補充をしようとして、タクシー運転手が「偽札だ」と言ったお札で支払ったら「これは偽札だよ」と返された。
11枚の全てを調べてもらったら怪しまれそうなのでその場は引き下がり、知り合いの弁護士を訪ねた。
偽札とタクシーの領収書を預けて調べていただいたら次の結果だった。

①お札は全て偽札にすり替わっていた
②領収書は偽の機械で発行されていた。
③領収書に印刷されているタクシー会社は実在するが、その車も運転手も会社のものではない
④警察に訴える場合は取調べに応じていただきたい
⑤偽札は何所に訴えても没収

これでは、面倒なので放っていたら、上海の日本国総領事館から次の注意喚起情報が送られていたことに気が付いた。

『2013年7月26日
在上海日本国総領事館
 最近、悪質なタクシーによる被害が複数報告されています。
具体的には、空港や地下鉄駅前に待機しているタクシーに乗車した際、数十メートル走ったところで突然停車した上、助手席に運転手の仲間と思われる男が乗車し、高
額の料金を支払わなければ降車させないと脅したケース。
あるいは、降車時に代金を紙幣で支払ったところ、運転手からこの紙幣は偽札であると複数回にわたり突き返され、高額紙幣とすり替えようと仕向けられたケースも報
告されています。

邦人の皆様におかれましては、このような被害に遭わないためにも、
(1)できる限り大手のタクシー会社を選んで乗車する
(2)可能な限り小額の紙幣または交通カードで支払うよう心がけてください。
また紙幣の下三桁を覚えておくとすり替え被害の防止にもつながります。
なお、偽札が混じっていることに気がついた場合には、その紙幣は使用せず、必ず公安当局に届け出てください。』

もう少し早くこれを読んでいれば、この被害に遭わずに済んだのにと悔やまれる。

昔と違って、日本同様にタクシーの運転手の収入は高給とは言えなくなってしまった。
このため、好い加減なタクシーが増えたが大手タクシーのマナーだけはよくなってきた。
因みに、運転手は地方からの出稼ぎ人かと思ったら、出稼ぎ人を雇うことは禁止だそうだ。
それにしても田舎くさい者が多いなーと思ったら、崇明島出身者が多いのだそうだ。
崇明島は、揚子江河口にある上海最大の島であり、唯一の県である。
(県は、日本と逆で市の下にある小さな自治体である)


中国には巧妙な手品を使って悪質な金儲けをやるやつもいるのだなーと改めて感心する。
ところが、日本でも悪質な事件が起きている。
最近、私が引っ掛かりそうになったのは「偽、三菱東京UFJ銀行Eメール配信サービス事件」である。

12月から下記のようなメールが数回来ている。

*******************************************************************
       三菱東京UFJ銀行Eメール配信サービス
*******************************************************************
この度、2014年の三菱東京UFJ銀行システムに対するアップグレード作業を行いました。
お客様の利用への支障がないか確認するため、アカウントの確認を行ってください。
以下のページアドレス (URL) を開き、画面の指示に従ってお手続きください。
・・・以下省略・・・・・

文章を変えながらも、急に数回、同様なメールが来るのはおかしいと思い、銀行へ電話して聞いたところ「当行としてはそういうメールは絶対に出さない。そのメール
は危険だから直ちに削除して欲しい」とのこと。
URLを開くと巧妙な仕掛けがあって、自分の銀行口座データの全てを知られてしまうのだそうだ。
一般人が、被害に遭うのを防ぐための対応をして欲しいと言ったところ、銀行曰く、「ホームページに掲載し注意喚起している」とのこと。
「銀行のホームページなんぞは一般人は見る機会が無い!銀行内の目立つ所に注意書きを貼りだせ」と云い、クレーム受付のメールアドレスを聞いてそこへ転送した。
このメールが届いた状況など詳しく書き、一般人が被害に遭わないよう適切に処理するようにと書いて送った。
ホームページを見ると確かに、大々的によく見える所に警告や注意書きが書かれていた。
しかし、店頭に広告などの掲示はやっているかなー?
新聞広告も出ていない。

これで被害者が出たということは新聞にも出ていなく大事件とはなっていません。
大事件にならなければ警察も銀行も動かないのだなー。
ストーカー被害に遭って警察に訴えても、死なない限りは動いてくれないのと同じ事かとがっかりしました。

全てが事なかれ主義に陥り易い、現代日本の縮図を見たようで何か寂しい気分です。
正月の話題にはふさわしくないですねー。
中国では年末でそんな気分にはなれずすみません。

最後に中国が選んだ人民日報が選んだ「2013中日十大経済ニュース」をお知らせします。
これを見ると、経済は政治とは別な関係ができつつあると感じますが、今はちょっと微妙ですね。

人民日報のインターネット版である人民網日本語版と日本チャンネルは12月6日から12月25日にかけて、「2013中日十大経済ニュース」の選出活動を実
施し、幅広い読者がこれに応えて積極的に投票を行いました。
結果は上から順に次の通りです。
 (1)日本企業 中日関係悪化で深刻な影響
 (2)中日両国の情報化発展 人と社会が密接に連動
 (3)不動産市場 中日で温度差が生じる
 (4)日本に暮らす中国人 家を買うか借りるかは大問題
 (5)日本車の命運は中日関係次第
 (6)中国市場で日系車回復が顕著 侮れない勢い
 (7)円安による長期的な影響 中国の産業アップグレードを「狙撃」
 (8)発展する日本の漢方薬産業 中国にも学ぶ点ある
 (9)循環型経済 中日両国が共同推進
 (10)ハイアールが急成長 日本本土メーカーの脅威に
▽専門家のコメント:政局の影響を受け、中日経済の遠心力がますます強まる
 2013中日十大経済ニュースの選出結果をみると、両国ともに身動きの取れない難しい情況にあることがわかる。
中日経済は異なる発展段階にあり、相互補完性が強いが、政治的な面でうまくいかないことから、このような相互補完性が発揮されないばかりか、遠心力がますます強く
はたらくようになっている。
 専門的な知識がなくとも、中日双方の誰もが「日本企業が中日関係悪化で深刻な影響を受けており、政治家のせいで商売がやりにくくなった」(1位の記事の記
述)と感じている。
関係の悪化は12月26日に安倍晋三首相が靖国神社に参拝すると「ガン細胞化」し、来年は進行し続けて、治療が相当難しくなることが予想される。
(5)と(6)は靖国参拝前の結果であり、今やれば変わっているだろう。

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 佐藤忠幸/Sato Tadayuki
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