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「上海レポート」9月号

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┃◆┃(公社)いわき産学官ネットワーク協会News  2013.09.28        
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┃  「中国への企業進出セミナー」でお馴染みの
┃  佐藤忠幸氏から『上海レポート』が届きましたのでお知らせいたします。

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 現在、中国は上海に事務所を構え、
中国での会社設立・販路拡大等を支援している、
(公社)いわき産学官ネットワーク協会アドバイザーの佐藤忠幸氏から
「上海レポート」9月号をお届けいたします。

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◇上海レポート9月号(中秋節)◇

最近はほとんどエアコンを使わなくなり、朝夕は過ごしやすい毎日です。
ただし、エアコンを使わない理由は別にあります。
エアコンとは、エアーコンディショナーつまり空気温度の調節器だと理解しています
が中国のそれは違います。
単に、冷房機、暖房機の切り替え装置が付いている両用機だということのようです。
だから寒くするか暑くするかしか能がないものばかりです。
この時期にエアコン電源を入れると、やたらに寒いので使えません。

9月19日は中秋の名月で、21日まで3連休でした。
そんな中からの話題を送ります。

中秋の満月を愛でる日を中秋節という。
旧暦の8月15日である。
日本ではこの日は月見団子を食べるが、中国では月餅を食べる。
東南アジアの華僑は月餅をムーンケーキといい、中秋節をムーンケーキフェステバル
と呼び月餅を贈り合う。

月餅は、地方によって作り方や好みが異なる。
やたらと甘いモノが好きな地方や、木の実を豊富に入れる地方や卵の黄身を使う所な
ど本当に中国は広いと思う。
スーパーでは8月中旬からこの売り出しが盛んに行われ、月餅売場を数箇所作り山盛
りにして売っている。
自宅用はバラ売りの中から好みのものを買い、贈答用は箱入りの豪華なものを買うの
である。
8個入りの標準的な箱で、60元から数千元まである。平均的には150元ぐらいだろう
か。
19日が近づくと月餅の箱を数個持った人を見かける。
お世話になった数軒に配るのであろう。

今年は、その姿が減った。
私にも毎年数箱頂いて嬉しい悲鳴であったが、今年は1箱。
新政権になってから、やたらに腐敗防止の言葉が目に付く。
李首相が高級官僚に向かって「接待や贈答品のやり取りを自粛せよ」とのお達しが効
いたようだ。
おかげで、高級月餅の販売が激減だそうだ。それどころか高級レストランも予約が激
減だそうだ。
そんな高邁な精神がいつまで続くのかな?
どうせ一過性のもので、来年になったら復活するのではとも言われている。
現政権は始まったばかり、後9年は続く。
李首相の頑張りが続けば少しはその精神が定着するのであろうが。

今年の上海での満月は心なしか綺麗に見えた。
上海人にそれを言うと大気汚染が減ったからだよと自慢していた。
それが公害対策のおかげならよいが、単に不景気のためだったらと思うとゾッとす
る。


3連休の最後21日に、日系企業某社の第一回目の幹部研修を行った。
どうして連休を使って研修を?
10月1日から国慶節で7連休になることから9月は忙しく、他の土日も埋まっていたか
らである。
また中秋節の3連休は出かける人は少ないからである。
とにかく幹部全員が集まってくれた。

第一回目の研修であるので、経営理念や経営方針の理解と共有化を中心に行った。
ここで驚きの発見があった。
経営理念などには立派な四文字熟語が作られ、立派な(高尚な)解説文章が入ってい
る。
もちろん、中国語にも訳されており廊下や食堂など随所に掲示してある。

グループごとにそれを話し合い、理解を深めてもらった。
ある程度進んだところで「新人でも分かるような平易な言葉で解説文を入れろ」と
言ったら話し合いが止まってしまった。
理由を聞くと次のやりとりとなった。(このやりとりは日本人のいない所でやった)
どうして議論しないの?
「一般社員はどうせ理解できないよ」
だったら尚更やさしい解説文が必要だよ!
「経営理念などは、日本本社のもので中国のものではない」
経営理念は気に入らないし、中国に合わないということか?
「経営理念はスローガンとしてはよい、しかしそれに付いている解説文は中国語だが
日本人向けの内容だ、中国人には理解が難しく例え理解できても実践はできない」
それを何故何年も黙っていたのか?
「言っても理解して貰えそうにないし、しつこく言えば首が危ない」
理解できないものを押し付けられて黙って受け入れたのでは、幹部の職責を果たした
ことにならない。反省して新たな解説文を考えろ。
と言ったら皆うなづいた。

このやり取りを読んで如何にお感じか?
中国にある日系企業の多くの姿を見たような気がする。
政府が数年おきに行う腐敗防止運動を見たような気分である。
立派なスローガンを見てなるほどと思っても実行は別物ということである。
また、その解説文を見たら「こんなこと出来るわけないよ」「まあ、あの日本人社長
もすぐに帰るから、それまでは分かったふりをしていよう」で終わりにしているので
ある。
すなわち本社と中国子会社は本土と占領地の関係であり「面従腹背」の関係である。

赴任して3年目の日本人社長にこのことを伝えたら愕然としていた。
「あれだけ中国と中国人を理解しようと努力して来たのに!」
「経営理念は完全に理解してもらい、共有化できたと思っていたのに・・・」

次の研修会では、中国子会社独自の経営理念を作るべく、その基礎的なことを皆で議
論しようということとした。
日本人社長からは感謝されました「気がついてよかった、これで今後は本当の経営が
できるよ」と。

この会社は、本当の満月を迎えられる日も近いでしょうね。

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 佐藤忠幸/Sato Tadayuki 
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