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┃◆┃(社)いわき産学官ネットワーク協会News 2011.12.27
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┃ 「中国への企業進出セミナー」でお馴染みの
┃ 佐藤忠幸氏から『上海レポート』が届きましたのでお知らせいたします。
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現在、中国は上海に事務所を構え、
中国での会社設立・販路拡大等を支援している、
いわき市産学官連携アドバイザーの佐藤忠幸氏から
「上海レポート」12月号をお届けいたします。
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◇上海レポート12月号(天津と中国休日)◇
今年も残るところわずかとなりました。
この年齢になると、正直言って焦ります。
そんなことは考えずに、前向きに生きるだけですね。
今月は、最近よく行く天津について記します。
上海レポートの名前にふさわしくないと叱られそうですが、ちょっと昔の上海を思い
出して書きます。
また、中国は広い、ひと括りでは考えられない国だと感じたため書きます。
12月初め、初めて天津市内を半日見学した。
見る前は歴史的遺産が多数ある大都市を期待していた。
北部は北京に接し、四つの直轄都市のひとつでもある。
直轄都市とは、北京、上海、重慶、そして天津だけである。
いずれも、人口1千万人を遙かに超えており、行政も大きな権限がある州や省なみの
大都市である。
ものの本では次のように紹介されている。
『漢・隋代に運河が開かれ土地が整備された。 金・元代には「直沽」と呼ばれた。
明代初期には海津鎮がおかれ、後に「天津」と改称。清代には隷州に属し、天津府と
呼ばれた。
略称は津。環渤海湾地域の経済的中心地で、中国北方最大の対外開放港。
首都北京とは高速道路と高速直通列車によって2時間以内で結ばれている。
1404年天津衛が設置され、1731年天津県に昇格。
1858年第2次アヘン戦争で英仏連合軍に占領され、天津条約締結。
この条約によって天津が開港し、以後北京の外港として急速に発展した。
このため19世紀後半から20世紀前半にかけて、イギリス、フランス、アメリカ、ドイ
ツ、オーストリア、ベルギー、イタリア、ロシア、日本が相次いで租界を設置し、中
国で最も租界の数が多い都市となった。
北京への海の玄関口でもあり、軽工業、機械電機、化学工業などが盛んな中国北方の
総合産業都市。
市内には海河とその支流になっている子牙河、大清河、南運河、北運河、永定河など
の河がある。
1月の平均気温は-4.2℃、7月の平均気温は25.5℃ぐらい。
冬は寒く、夏は暑い典型的な大陸型気候都市である。』
私の興味は次であった。
上海よりも多い租界地の跡はどうなっているのか?
北京に接した都市がなぜ直轄都市なのか?そしてその市民気質は?
一時、清朝ラストエンペラーが暮したその跡は?
まず、空の青さがないことが印象的。
日本の青空は望むべきもないが、上海の「曇り」を天津では「晴れ」という。
ビルからの眺望は、毎日変わる。
昨日見えなかったあそこに、あんなビルがあったのかーとね。
街の中心部に巨大なコンクリート作りのテレビ塔がある。
415mもあるが、上っても何も見えないだろう。
市を見学した大雑把な感想は「文化大革命の影響が最も大きな所だ」ということだっ
た。
著名な神社仏閣そして租界地の建物の大部分は破壊され尽くされ、残ったものは荒れ
放題。
それを近年になって、共産党の「おかげで」再建され整備されつつある。
ラストエンペラー「溥儀」の住居跡も、つい10数年前まではスラム街だった。
何と、55所帯が住み、屋根の上までバラックを建てて暮らしていた。
今は、住民を追い払い、奇麗に改修・復元されている。
旧皇帝のお屋敷にしては小ぶりだが、さすがと言える屋敷である。
しかし、展示物は大部分が写真とパネルである。
「日本軍にそそのかされて満州皇帝になったが共産党の指導で改心し、最後は北京で
心静かに暮した」と嘘ばかり書いてある。
見張りはやたらとたくさんいるが、見物客は我々のみ。
何を見張るのか?写真撮影である。盗みたいような物は何もない。
市中心部に、東鼓楼門という大きな門がある。
門を中心にして放射状に清時代風の古物商店街が広がっている。
いずれも、近年になって観光目的で再建されたものであるが、何故か人影が少ない。
偽物古物に辟易したのであろう。
東鼓楼門は、竜宮城のような形の巨大な門である。
喘ぎながら上った。
ガイドとして頼んだタクシー運転手は何故か付いて来ない。
上ってその理由が分かった。
各フロアーおよび階段の壁は、共産党政権の宣伝ばかりだった。
この周辺は、全て荒れはてスラム街同様となっていた。
これらを、党の「適切な」都市計画により、立派な街に生まれ変わったという内容で
ある。
鼓楼も、何度か壊され今の建物は2001年に再建されたもの。
鼓楼最上階からの眺望はまあまあ。
周辺の古物店街の外は近代的なマンションやオフィスビルが広がって見える。
例の運転手は、幼い時までこの街に住んでいたが、街の再建により文句もいえず涙金
で追い出されたそうだ。
運転手の小学校同級生55人中、その新しいビルに入れた金持ちは1人だけ。
他は、全て遠隔地で不便を強いられており、恨み骨髄の様子。
これを称える写真やパネルは見たくないのであろう。
旧租界地の雰囲気は、ホテルなどのビルに残っている。
あのビルはフランス風、このビルはドイツ風、ロシア風など多数がイメージを真似て
作られている。
日本風があったので聞いたら、これこそ旧日本軍の司令本部跡。
珍しく残っていた。戦後は役所として使ったため破壊から免れたのであろう。
北京に接した天津市がなぜ直轄都市なのか?
北京の港であり、首都防衛の役割を果たしているのではと思う。
そのために、自治権を与える代わりに国が直接モノも言えるようにしたのでは?
北京の制空範囲にあり、やたら飛行機欠航が多い理由がそれだろう。
本当の理由は最後まで分からなかった。
冒頭にも書いたが、文革の嵐をまともに受けた都市という感を強くした。
北京からやってきた紅衛兵が、最初に張切って壊したのであろう。
それから20数年後、バラック住まいではあるが何とか生活が落ち着いたと思ったら都
市の再整備でまた破壊された。
民衆は弱いものだ。
それでも、我慢強く従順なのが天津人の特徴である。
中国の国民意識を表すものに次の言葉がある。
「北京は国を守る」・・・・保守的
「上海は国を出る」・・・・開放的・先進的
「広州は国を売る」・・・・何でもあり
天津人はどれに当てはまらないようなので、聞いたら次だそうだ。
「天津は国を愛す」・・・・我慢強い・頼り切り
街の交差点は、無法状態。
人と2輪車は全て信号無視。自動車でも路線バスは信号無視。
歩行者優先などという高邁な精神はゼロ(特にパトカーと政府自動車)。
某社で「○○はこうすべきだ」と指導したら「分かりました、直ぐに役所に聞きま
す」
役所が何と言おうと、やるべきことはすべきだが、まずお役所に聞くという習慣が強
くある。
また、「幹部たるものはハンカチぐらい持ってこい」と言ったら
「分かりました、総経理に頼んで買ってもらいます」とのお答。
もちろん、「自分で買え!」と一括した。
これらの姿勢を直すのに少々時間がかかりますよ。
これに比べれば、上海人を教えるのは簡単です。
しかし、根気よく諭せば変わるのは確かなのでご安心を。
だいぶ長くなったので2012年の中国カレンダーをお知らせして終りにします。
1、元 旦 1月1日(日)から1月3日(火)までの3日間。
但し、11年12月31日(土)は振替出勤とする。
2、春 節 1月22日(日)から28日(土)までの7日間。
但し、1月21日(土)と29日(日)は振替出勤とする。
3、清明節 4月2日(月)から4日(水)までの3日間。
但し、3月31日(土)と4月1日(日)は振替出勤とする。
4、労働節 4月29日(日)から5月1日(火)までの3日間。
但し、4月28日(土)は振替出勤とする。
5、端午節 6月22日(金)から24日(日)の3日間。
6、中秋節と国慶節 9月30日(日)から10月7日(日)までの8日間。
但し、9月29日(土)は振替出勤とする。
日本からの出張や観光はこれらを是非さけてくださいね。
赴任者に迷惑ですし、何処も大混雑です。
では、よいお正月をお迎えください。
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佐藤忠幸/Sato Tadayuki 佐藤中国経営研究所
E-Mail: tada-sato@mvb.biglobe.ne.jp
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HR研究会HP:http://www.sh-hra.cn/
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